子どもの頃の夢 Part 3「果たして自分は夢を達成しているのか?」 [日々着眼時々思案]
子どもに聞く最もティピカルな質問の1つ、「大人になったら何になりたい?」たいていは成りたい職業を指す質問です。僕は以下のように変遷して行きました。
●小学校低学年…プロ野球選手。田淵だぜい!→
●小学校6年…国鉄総裁。鉄っちゃんだし。東海道線の駅名全部覚えた!→
●中学生…田宮二郎みたいなパイロット。山本陽子みたいな彼女がいるのがミソ…(爆)→
●高校3年…建築家。清家清の違いのわかる男みたいな。あのCM見て東工大6類(清家さんは当時東工大教授)受けました(超爆)→
●大学1年…雀師(ウソ)→
●大学3〜5年…ジャズマン→
●ホントになっちゃった32年間!!→
●現在…卓越したカブ栽培農家(激爆!)
というのが僕の人生での「成りたい人(職業)」の変遷です。
しかし、こういう風に考えると、本田さんとかイチローさんとかはやっぱりビックリしちゃいますね。もうこの変遷矢印がない人生なわけです。何てったって小学校の作文が「セリエAの10番」。僕は「国鉄総裁」(だいたい国鉄ないし…笑。でもこの作文、なかなかだったのよ。田中角栄の日本列島改造論みたいなことを6年生が書いてるの)。
それは置いといて、大学3年生からの「音楽を生業としてそれで食う」「好きな音楽を自分の表現として実現する」って意味でのジャズマンという夢(?)に関しては、前者はいまのところは何とか成し遂げてるし(今後はわからんです…怖)、後者は、充分僕はやってると思ってます(もちろんいつまでも精進は続くし、やりたいことも変わる。でもいままでやってきた音楽で僕は悔いのない表現はやっているつもりです)。そう考えるとよい人生なのでしょう。だいたい、人生にいわゆる上司がいたことがない、ってのも考えてみてすごい(笑)。全部自分の選択です。だからストレス少ないんだろうな…。
僕は30歳くらいの人生色々♪真っ盛り(笑)だった頃から「人間万事塞翁が馬」が座右の銘になりました。あまり詳しくは書きませんが、僕の考えの基本は、自分が行った人生の選択が良かったか悪かったかは根本的には判断できない。ただその選択の結果は潔く受け入れる、というものです。そういう精神性になれば、自己を否定することも、他人を羨むこともなくなります。怒ることもほとんどない。
僕はVALISというバンドを始めた頃、相当メジャーになって売れるつもりで、夢と希望に溢れていました。海外とかにも行きたかった。でも、それはまあ達成はしなかった。だけど、それも人生です。何かが僕には足りなかったんでしょう。もちろん僕のモチベーションもあります。でもホントに好きなことはやった。それは僕にとってよかったことです。だから、塞翁が馬人生観の僕にとって、夢破れて残念なんてことはまったくありません。
そして、40歳くらいのときに自分が何か行動(特に仕事)するときの原理、価値観を自分で整理しました。これはエッセイ
「ジャズの壁を超える100のアイディア」にも書いた
「Q95 仕事へのインセンティブ」です。演奏、創造、仕事、名誉、伝達、金銭、勝利、協力、愛、くつろぎという10個のインセンティブを考えてみたんですね。こうやって自分のやっていることを分析すると何か問題が起きたときに心を平静に保つことができるようになりました(詳しくは本読んでね…笑)。
要は、いまのところ、実に好きなことをやり続けている、って人生なんですね。本当にありがたくラッキーなことです。
これが、僕へのクリスマスプレゼントってことだな。
来年も「人間万事塞翁が馬道」精進いたします!
ジャズの壁を超える100のアイディア (jazz guitar book Presents)
- 作者: 布川俊樹
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: 単行本
コメント
by 100のアイデア読みました。good! (2013-12-25 12:32)
どうもありがとうございます。
by ぬのさん (2013-12-28 17:22)