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2013年素人カブ栽培を振り返る [たわしもない、いや、たわいもない話]

 

 

皆さん、こんにちは。そろそろ今年も終わろうとしてます。

 

僕の人生で1年前と比べて大きく変わったこと、それは間違いなく

カブ栽培です。1年前は何にも知らなかった。今年は4月からの9ヶ月とにかくやりまくりました。そして、何とか今年の目標をこの最後の1週間で達成したところ。素直に嬉しいです。

 

さて、これからカブ栽培のことを書きますが、僕のフォロワー、ファンの方では、今年の僕のカブへの嵌り方を見て、布川カネ稼ぎのことばっかり考えてないで、ちゃんと音楽やれ、アーティスト魂は何処に行ったんだ!みたいなことを思ってる人が少なからずやいることを予想しています(苦笑)。それから、たまに自民党を支持してると勘違いされることもありますが、それもまったく違います(キリっ)!僕はカブ栽培は、純粋な面白さと「いまならヘタでも勝てる」という判断による今後のサバイバルのためにやっているのです(トータルで負けたらやめます)。

 

というわけで、こういう記事を読みたくない人はここまでにした方がよいかもです(笑)。

 

 

kabu.jpeg

 美味しそう。カブってベスト5に入るフェバリット野菜です。

 

 

 さて、最初に言いますが、僕は、音楽家であることとカブに嵌ることは根本的には関係ないと思っています。カブやりまくってるから演奏ダメってことはないと断言します。でも音楽家としての姿勢、マインドという面を考えると、まったく関係ないとも正直言い切れません。要は嵌り過ぎるとあまりに面白いから中毒性もあり、いつもそういうことを考えるようになっちゃうってことがある、音楽へのやる気に影響する、それは問題です。

 

この数ヶ月に何回か「一体自分は何をやっているんだろう…」と思ったことがありました。一番感じたのは、何回か山場を切り抜けてもう年内上がって行くだろうと思っていた(僕が)9月末~10月アタマに、アメリカ債務上限問題で米国産カブが激下げ(当然日本カブも下がる)。あのときは、暴落の心配も言われてたから、夜中起きてアメリカの市場見てるわけ。取りあえず全部持ってたの売りました(あ、リンゴも売った。あれiPhone5発表のときに激下げだったんだよなあ…笑)。もうバカですよ。さすがに「こんなことやってたら音楽家じゃなくなる。もう一喜一憂はやめ!カブ価もしょっちゅう見るのやめよう。下がったら買い増してやる。半沢直樹だ!」と思ったらちょっと腰が据わりましたね。いまはいい感じのマインドになったと思います。ほとんど見ない日もある。

 

 

 一方でもちろんよいこともあります。


カブ畑での戦いはかなり自己鍛錬の側面がある色々と自分のマインドを鍛える、これはなかなかいいです。

 

あ、これは後で書きましょう。

 

 

僕がカブ始めたのは3年ちょい前ですが、考えてみて僕のカブ栽培の外部環境はとにかくラッキーでした。きっかけは上場した顧客だった第一生命株をもらったことから始まってる。頂き物を育て始めたわけです。そこから始めていくつか買ったものが、震災のときにマイナスになった。それからは株価も見もしなかったのが、いつの間にか今年アタマくらいにプラス。それで1月に週刊誌おススメのマツダ、ソフトバンクとかテキトーに買ったら大上がり。4月から大学仕事が減ってたまたま火水と2日間、1日中(*註1)チャート(*註2)を見てたのが運のつき。まあ、とにかく1日ですごく動くわけです。こんなすごい世界だったのか!みたいな感じ。昔マージャンに嵌ったギャンブラー気質が完全に蘇った(笑)。それから5月暴落までは昼自宅にいるときはほとんどカブ三昧、まあ、パチンコ屋に毎日いるオヤジと変わんなくなっちゃった(爆)。デタラメもやりまくりで結構失敗したけどそれでもプラスになる。

 

で、当然のごとく5/23に鉄槌を下されたわけです。

iron.JPG

 

 

あまりに悔しかった。それから1ヶ月、さすがに勉強しましたね。5月まであまりに何にも知らないでやっていたかことに愕然としました。時価総額の意味も知らない、先物価格なんて見たこともない、出来高まったく気にせず、裁定買い、RSI、ポリンジャーバンド、リスクプレミアムコーヒー、コンディミ…何じゃそれ?? それでかなり資金突っ込んでやりまくってた(怖!)。今年始めから5月までは、それでガンガンプラスという奇跡の相場だったわけです。まあFのブルースをブルーノートペンタで弾くこと覚えてジャズセッションに行きまくってったようなもんだったわけ。

 

で、6月末に再び参戦。それからは色々なことをやったし、練習したり試しました。チャートでよしとされるタイミングで買う練習。あたることも外れることもある。読むこと自体が面白かったですね。3週間で3倍になる爆騰株も買うこともできたし、ストップ高も何度か経験しました。空売り(*註3)も下手くそだけど、練習してます。カブの先輩の友人のアドバイスは「自分のスタイルを作れ!」。何でもそうなんだね(笑)。確かにたくさんやると自分のやり方が固まって来る。あと金融や経済を勉強するのが実はちょっと楽しいですね。高校数学も40年近くぶりにちょっとやり直したりしています。経済本読んでると統計とかすぐ出てくるしね。ってなわけで、いまでは「カブ栽培」は完全に趣味となりました(いまのところ実益も兼ねてる)。

 

でも、もちろん!!

 

カブは経済勉強すれば勝てるというものではありません。


デイトレ(*註4)含む短期投資(これは投機)、中期投資で勝つためには、やはりマージャンのようなゲーム、勝負師の要素は重要となります。いかにリスクをコントロールしながら、かつ大胆なところは大胆に行く、さっと勝ち逃げる。欲をかかない。そこには自らをコントロールする意志が必要です。それから、ホントにこれは思うんだけど、プロのアナリストの株価予想っていいうのも笑っちゃうくらいはずれます(少なくとも雑誌やネットに出て来る情報は。インサイダー的なやつは一般には降りて来ないからね)。で、思ってるんだけど、上手いってことは予想が当たるからじゃないんだな、と思うようになりました。要は、どういう流れにも対応できる、あるいはパッと切り替えられるフレキシブルな能力が大切なんだな(長期投資以外は)。ジャズみたいじゃないか(笑)。

 

株価も見もしないでほっとける「完全余裕資金」で株をやる(昨年までの僕のような感じ。まー、余裕ではなくてただ損してただけだけど笑)のは理想です。それなら、上がり相場なら確実に取れます。仮に今年年初に100日経平均ETF(*註5)買ってたら何も考える必要もなくこの年末で150万以上にはなってます。もしソフトバンク1つ32万で買ってただけで、いまは90万以上、3倍近くなってる。だからカブはビギナーズラックがあるわけです(僕もビギナーズラック…)。

 

でも実際はなかなか株価を見ないっていう心境にはそう簡単にななれないんですな(笑)。大体、かなりなけなしの金も嵌ると入れちゃったし。僕は見まくって色々な余計なことをやって、日経平均の上がり率は取れてません。その代わり色々な失敗を数多くやってベンキョーすることができました。お金頂いて色々試したりベンキョーできてるんだから最高です。何と言っても一番よかったのは暴落を経験できたこと。まさに万事塞翁が馬!です。己を知ることもできたし、怖さも知りました。何も知らないでもっと勝ってるより、経験と勘、知識という財産を得たのです。たぶんあの暴落なしで勝ち続けてたら、調子に乗ってアホなことやって壊滅的被害を受けて何処にいなくなってたかもしれない(笑)。

 

僕は今年4月に「カブ大学」に入学したと自分では思ってるのね。いまはまだ1年生の最後。大学卒業の2017年までに上手くなりたい、と大マジに考えています。上手くなるというのは、今年のような上がり相場だけでなく、下がるときも勝てるようになるということです。

 

ちなみに、以下は暴落後に書いたブログ記事です。

http://nunosan.blog.so-net.ne.jp/2013-06-05

 

 

 

さて…

 

ここまでこの長文を読んで頂いたあなた(笑)!

 

ある程度カブ栽培含む投資に興味のある方だとお察しいたします。

 

 

ここで、たかがマジにやってるのは1年弱の若輩者ですが、僕の投資に対する意見を書きますね。これは去年までは僕だってまったく考えていなかったことだから、この1年そう思うようになった、ということです。何年もやってる投資の先輩は、お調子者が初心者のくせにアホなこと言ってると笑ってやってください。

 

僕は日本人はもっと投資をやるべきだと思います。

 

いや、これは正確ではありませんね。投資はすべての人が実はやっています。自分に投資してジャズの練習するのも投資。いや、そういう広い意味じゃなくて、お金の運用ということに関してだって、銀行にお金を預けていない人はほぼいないでしょ。そういう人は銀行を介して投資をやっている。銀行は機関投資家だから株買ったり債券買ったりするわけです。年金機構だって投資しまくってる(今後株運用の割合を増やすそうです)。もちろん預金自体だって投資。

 

喩えて言えば、銀行預金は「すべてセットされてるコーディネータ付きパックハワイ旅行」、株は「1人で行くニューヨーク」くらいのもんです。これが先物(*註6)やオプション取引(*註7)とかになるとメチャ治安の悪い場所に行く感じになる。プロの世界だから僕は行きません。

 

僕の近い知り合いで、株買ってる人はミュージシャンで2人(1人は福田重男、だから絶妙なデュオコンビなのかな…笑)、生徒で3人しかいません。サラリーマンになった友人で数人かってところ。でも勤め人は基本的にそんなに板とか見られないだろうから長期投資で何となく塩漬け(*註8)で持ってるとかいう人が多い。まあ、とにかくあまりに少ないわけ。だからカブ話はほとんどまわりに通じないし、やってるっていうと、そんな危険なことを、とかすぐ言われる(笑)。

 

危険ちゃー危険で、危険なことはいくらでもカブ畑にはあるんだけど、いわゆるギャンブルと同じではないんだな。いくらでもギャンブルにはできるけど、そうじゃなくしようと思えば、そうじゃなくもできる。歌舞伎町行くのは危険かもしれないけど、歌舞伎町のマクドナルドに行くくらいだったら別に怖くないでしょ。ただ、すごく怖いお店もある。要は、どうカブと付き合うかなのです。だから、カブ栽培で最も重要なことは意志力、決断力、胆力です。ジャズミュージシャンに「カブは危ないよ」って言われたら僕は苦笑です。ジャズミュージシャンを生業にするのが、精神的なことはともかく経済的には一番危険なのに(爆)。あ、でもリスクは少ないか。低いところで安定してるから(経済用語でリスクは振れ幅のことです…笑)。

 

で、いまの日経平均の上がり方は、まだまだ本物な感じは正直してない、それはカブ栽培してるかなりの人が思ってることなんじゃないかな。これ、ホントに景気いいの?みたいな感じ。株価が上がってるのは、海外ヘッジファンドとかの裁定買い(*註9)とかの影響が圧倒的に大きい感じがします。だから、日本の代表的企業、トヨタの株価がいまのところ全然上がっていないのがその証左。

 

話によると、日本株を買ってる6割が外国投資家らしいということ。だから、株価がカジノのようにいいように動かされている。ここでですね、日本人も少しは腰を据えて株でも買えばいいと思うんですよ、そうすることが企業を応援することになり、それが景気を向上させ、自らに帰ってくる。僕はそう思います。

 

僕は再戦してからの半年、何度も同じ壁で落とされたりする度に耐性がつきました。最初は振り落とされて怖くなってすぐ売ったりしてた。でもある程度の期間で上がるという判断があるのなら(それにはやはり知識や経験、資金の余裕が必要です)、我慢もできるようになるし、勘も働くようになる。いまは1日10万マイナスくらいでは心は動きません(換金しなければ含み損ということだけどね)。逆に10万プラスでも大して嬉しくもない。これが一喜一憂しないということか、と改めて認識してます。ジャズライブのときは500円安い駐車場に入れようとするのにね(笑)。

 

 僕は、このマーケットの荒海、あるいは戦場を見始めてから、ああ、これはゼロサムゲームの戦争みたいのがここで展開されてるんだな、と思うようになりました。ジョージソロス(*註10)っていう稀代の投機家はイギリスの中央銀行を空売りでつぶしたんだよ!だから、投資ヘタな国はこういうところで多大な損失出しちゃうんだな。だから、日本人、投資意識をもっと高めようじゃないっすか、っていうのがここ半年の拙い経験で一番感じたことです。

 

 

ってなわけで、NISA口座も開いたところ(笑)。ジャズミュージシャンでちょっとやってみたいって人は是非僕に聞いてみてください(爆)。

 

 

来年もひとつガンバろー!!

 

でもパーッとは行かない。それはカブのマインドではない…。

 

 

追記:この記事は12/25の夜中に書きました。12/26に青物市場の様相はガラリと変わりました。事実上新年の相場になってNISAで個人投資家が参加して来たわけです。投資意識が高まることは、仮にインフレになるとしたら間違いなくよいことだと考えます。

 

 

っちゅーことで、

 

皆、カブやろーぜ(皆がやれば上がる…笑)!

 

 

 あ、音楽はもちろんガンバります(爆)。

 

 

 

*註1…あるカブを買いたい人、売りたい人の延べ人数がわかる表みたいなもの。リアルタイムに刻々と変わって行く。売りたいのに、買いたい人が誰もいないときとか恐怖で凍る。すごく人数の少ない銘柄の板を見てるとライブハウスの客を数えているような気分になる(爆)。あ、1,200円で買いたい人が1人いるぞ、みたいな(笑)。板をずっと見続ける人のことを板前という(ウソ)。

 

*註2…カブの日々の出荷値段を表すグラフ。折れ線グラフでもいいけど、ローソク足チャートという毎日縦直線で表すのが一番一般的。これで、その日の始め9時の値段と終わり15時の値段、最高値、最安値がわかる。カブ取引が始値より終値の方が安いときは暗い気分になってロウを垂らされるのに必死に耐えるので陰線という。その逆は陽線。途中に山があると山陰本線、山陽本線とはもちろん言わない。ちなみにチャートを見ることが僕はかなり好きだ。時刻表が好きだったのと同じ(笑)?

Candle.PNG

 

 

*註3…持ってもいないカブを売ることができる荒技。要は証券会社からカブを借りてそれを売っちゃうのだ。よくいたでしょ?CDを又貸しするやつ。もっと酷いことに売っちゃう(笑)。で、期日までに買い戻して返さないといけない。っちゅーことはカブ価が下がるときに儲かるわけだ。リスクヘッジとして、あるいは下げ相場でも勝てるための重要なテクニックだが、僕はこのコンセプト自体好きになれない。とは言っても練習してるんだが…(爆)。

 

*註4…デイトレードの略。1日のうちにカブを買い(あるいは空売りし)、それを売ってしまう(あるいは買い戻す)トレードのこと。取引時間以外に持ち越さないので、どんなに夜中に天変地異が起きても安心できる戦い方。完全なその日暮らしと言ってもよいだろう。究極に女癖(あるいは男癖)の悪いジゴロ(あるいは魔性の女)のような投資法。

 

*註5…個別会社のカブを買うのではなく、日経平均全体を買うカブ。これからカブをやりたい人に一押しのカブ。ミニかぶなら1万円台で買えます。

 

*註6…日本市場で買える(空売りできる)のは日経平均先物。未来のある日のカブ価を予想して取引するから先物。例えばいまの日経平均(現物という)が16,000円とする。先物が16,200円とする。これは基本上がると思ってる人が多いわけ。ある未来の日に16,400円だったら200円儲かるし、16,200円以下だったら損する。これだけだったら「へー」だが、実は先物は1000倍のレバレッジをかけるからさー大変!200円上がったら20万入るということになるわけだ。だから調子に乗って素人がやると大変なことになる。5/23なんかに買いを入れてたら最低の単位でも1100円くらい下げて110万くらい負けちゃう。これに手を出して樹海行きだけは避けたいところだ。

 

*註7…これは説明が難しい。買う権利を売る、買う権利を買う。売る権利を買う。売る権利を売るなど。権利を買うのはオプションを買うということになるのだが、とても僕ごときの説明ではわからないだろうから、これはカブ栽培を始めたら自分でベンキョーしましょう。最初はメチャこんがらがる。これもオプションの売り手になると(一番危ないかも)樹海行きの危険も覚悟だ。

 

*註8…カブが値下がりして出荷しようにも出荷できず、ただずっと持ってる状態のこと。もうカブの漬け物が古漬けになっちゃって色も変わって臭いし見るのもイヤになる。

 

*註9…これを海外ヘッジファンドとかがやって来るんですよ!先物価格と現時点での価格(現物価格)の差を利用した取引。この差額があれば絶対勝てるせこい取引。だから最低取引って言う。多額の資金があれば、こういうので相当利ざやが稼げるのよね。素人にはまったく関係ない世界。この取引でヴァーチャルに株価が動かされてるのが現在の市場だと感じてるわけです。

 

*註10…トレーダー界の泣く子も黙る大物。ジャズ界で言えばマイルスくらいの存在(テキトー言ってすんません)。短期の投機家的傾向がある。一方にウォーレンバフェットって超大物がいてこちらは長期投資の人格者として知られ尊敬の念を集めている。やはりジャズ界で言えばジョンコルトレーンくらいの存在である。あー、デタラメばっか言ってすんません。ほとんど2人のこと知りません(笑)。

 

 



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エロエロ

まあ、まだこれからよ、色々あるのはw
by エロエロ (2014-12-25 02:41) 

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