今夏も福田布川ツアー! [日々のぬのさんのライブ]
- 8/15(火)南青山 Body And Soul(03-5466-3348)
福田重男 布川俊樹 UNIT
福田重男(p)、布川俊樹(g)、こもぶちきいちろう(b)、奥平真吾(ds)
福田重男 布川俊樹 DUO
2nd CD「Old Boys' Dreams」発売記念先行ツアー
福田重男(p)、布川俊樹(g) - 8/24(木)兵庫県明石 Pochi(078-911-3100))
- 8/25(金)広島県廿日市 pool cafe NICO(0829-30-7625)
guest:田中民江(vo)
- 8/26(土)高松 Speak Low(087-837-0777)
DUO&高松ジャズユニットとの共演
- 8/27(日)高知パンチョス(088-823-0647)
guest:森博子(vo)
- 8/28(月)松江北堀美術館芸術文科ホール(問い合わせ:内田090-4805-2897)
- 8/29(火)岡山Cafe SOHO(080-4558-8386))
アフタージャムセッションあり
- 8/30(水)名古屋ミスターケニーズ (052-881-1555)
- 8/31(木)浜松 Porte Theater(053-413-3908)
- 9/1(金)長野県安曇野アートカフェ清雅(0263-72-3982)
- 9/2(土)新潟県柏崎うたげ堂(問い合わせ:水口 080-5694-5174)
- 9/3(日)前橋まちなか音楽館(090-4420-8379)
- 9/7(木)代官山蔦屋 Anjin(03-3770-2525)
福田重男 布川俊樹 DUO
2nd CD「Old Boys' Dreams」発売記念ライブ
福田重男(p)、布川俊樹(g)
2017大和田夏祭りウルトラマンジャズコンサート [日々のぬのさんのライブ]
Very Special One Time Performanceでした。
8/5(土)渋谷区主催2017大和田夏祭りで布川俊樹ウルトラマンジャズプロジェクトのコンサートが行なわました。今年は「ウルトラセブン放送開始50周年」ということでこのお話を頂いたわけです。
ウルトラマンジャズのライブはとにかくレアです。レコーディングメンバーが揃うライブは1998年最初のアルバムが出てから5回しかやっていません。
加えて久々の単独リーダーホールコンサート。結構プレッシャーだったなあ…。内容よりも、350人キャパのホールでとにかく集客が心配で…(苦笑)。この規模のハコで単独リーダーライブって90年代VALISでやった2回の発売記念ライブくらいしかないですから。
いざフタを開けてみると…
何と満員!
これはやっぱり渋谷区の宣伝力とウルトラパワーだな。大感謝でございました。
それでは当日のコンサートの模様をご報告いたしましょう。まずは14時開始リハーサル写真から。
布さんはこの日のギターはこの3本…
福田巨匠
大塚義将くん
柴田亮くん
もういっちょワタクシ
アッコちゃん
本番18時スタート!
1st Set
まずは、オリジナル「ウルトラセブンの歌」をBGMにしてメンバー入場。前半は布川俊樹g、福田重男p、大塚義将b、柴田亮dsのカルテットでインストです。BGM終了とともに「ウルトラセブンの歌」ジャズアレンジのイントロスタート。のっけからかなり飛ばした白熱の演奏。
1曲終わってかなりMC。ウルトラマンジャズの説明やらウルトラセブンと自分のかかわりなど。50周年っていうことは僕は9歳小学校3年のときだから完全にリアルタイム!
2曲めは「特捜隊の歌」。オリジナルを流してジャズアレンジの妙を知ってもらいます。いくらガンバってもウルトラマンの助けを借りてしまう彼らに捧げた哀愁のアレンジです(笑)。そして続けて「MATのテーマ」。まさにウルトラな照明!!
今回の新作「ウルトラマンジャズヴォーカル&ピアノ」収録曲です。このライブでは、そのピアノトリオアレンジと「帰って来たウルトラマンジャズ(ベスト盤にも収録)」での泣きのロックギターソロがあるアレンジとをミックス。演奏終盤はディストーションとワーミーを使って盛り上がりました。
そして1st最後は「進め!ウルトラマン!」。アップテンポでアグレッシブな演奏。ドラムソロもフィーチャーです。
2nd Set
何と、円谷プロ制作のウルトラマンシリーズのプロモーション映像が流れました。オフィシャル感あっていいぞ(笑)!
そして、ワントゥースリーフォーで有名な「Ultra7」でメンバー入場。2ndはヴォーカリストが加わります。
まずは、今回ウルトラ歌姫アンヌ隊員、じゃなくて須田晶子をコール。福田重男のイントロに始まり歌とデュオ。そしてバンドが加わり「ウルトラマンの歌」バラッドヴァージョン。洗足ジャズコース卒業生の須田と布川で話もはずみます。彼女は大学時代、資料室にあった「ウルトラマンジャズ」を聴いていたんだって。人生は面白いもんです。僕はこの企画の打診があったとき、すぐ彼女の透明感ある(あまり熱唱タイプでも黒人の濃い感じでもない…)声をすぐ思い浮かべたんだよね。このバラッドヴァージョンはホントに目論見通りでした。そして軽快なボサで「Ultra7」。CDはピアノソロのところをアコギがソロ。うん?ギターのヘッドに何かいるぞ??そしてマイクにも…(笑)。
須田の2曲が終わって、ピアノトリオで「ウルトラ警備隊」。軍歌調マーチが美しいバラッドになってしまいます(笑)。そして再び僕も加わり今度は和田明を呼び込みます。若手男性ヴォーカリストでダントツと僕が感じている逸材。あ、ドラムセットの一番上には…。
キングジョー!
この日は隠れウルトラを探せ!っていうライブだったのです(笑)。
さて、鹿児島での明との出会いの話をしつつ、小粋なスイングヴァージョン「ウルトラマンの歌」、そして跳ねる16ビートのGo-Goっぽいアレンジの「ウルトラセブンの歌」。和田は観客を煽ります。ビックリしたのはCDでの英語ヴァージョンでなく、日本語で歌ったこと。男の子だねえ(笑)。ギターとスキャットの絡みで大団円。お客さんも手拍子で盛り上がった!
アンコールは「ファイターウルトラマン」。カリプソ調の明るい曲です。ヴォーカリスト2人もヴォーカリーズで参加して、お客さんとともに合唱。楽しかったなあ。
メンバー一同御挨拶。当日はウルトラジャズ警備隊隊長の命により、ウルトラを意識した衣装にしようということだったのでした。僕は白と光沢系グレー。福田巨匠もグレー系。柴田くんはダダ。明は襟がゼットン(黄色なきゃわからん…笑)。アッコちゃんはウルトラQらしい。そして何と大塚くんはリハ終わったら原宿までダダのTシャツを買いに行ったのでした。素晴らしい隊員たち!
そして、終了後はメンバー全員と仕掛け人池上信次氏で打ち上げ。最高の夏の一夜となりました。
御来場の皆様、どうもありがとうございました。
(追記)リーダーバンドライブをやるということ
僕は単独でリーダーバンドをやっているときに自分に課していることがあります。それは譜面を見ない、できるだけ暗譜するということ。かなり複雑な構成で難曲も多いVALISでも譜面台を立ててライブをやったことはありません。最近のSJPトリオでも基本的に譜面は見ていない(まあ双頭リーダーだと甘くなっちゃうときも多いんだけど…苦笑)。
何か、それが、お客さまへの礼儀、あと他のメンバーへのリーダーとしての意気込みを見せるっていうことだと思うわけです。
海外の一流ミュージシャンの演奏を聴きに行って譜面見てることってかなり少ない。そういう影響もあるかもだけどね。
今回、ウルトラマンジャズコンサートは1回のスペシャルなイベントだったけど、ウルトラマンジャズ総括みたいな位置づけだったから8/3のリハの後、翌日に全曲暗譜しました。
そうすればその日のステージの中心人物の前に譜面台って余計なものもないし、やっぱりよかったと思った次第です。
ま、クラシックのソロイストの方々なんかを見れば「へ」みたいな話でエラそうに言うような話じゃないですね。自分自身に対する今後の戒め、心意気ということで敢えて書いてみました。
「Old Boys' Dreams / 福田重男 布川俊樹」9/6発売! [ぬのさん関連CD紹介]
皆さん、こんにちは。ウルトラマンジャズコンサートも大盛況のうち無事終了してちょっとだけ夏休みモードです。次なるミッションはこれ!
バッカスレーベルは福田重男命名の2人の自主レーベルです。
(以下リリースインフォメーションより)
RELEASE 9/6 wed.
Old Boys‘ Dreams / 福田重男 布川俊樹
福田重男(p)、布川俊樹(g)、コモブチキイチロウ(b)、奥平真吾(ds)
Bacchus Label SFTN-1701¥2,500(税込定価)
1. Portrait Of Undercurrent /Shigeo Fukuda
2. One Phrase Blues /Shigeo Fukuda
3. Old Boys‘ Dreams /Toshiki Nunokawa
4. Swingin’ In Green Heaven/Toshiki Nunokawa
5. Spring 17 /Shigeo Fukuda
6. Just Be Happy My Love /Shigeo Fukuda
7. Willows Bending In The Wind/Toshiki Nunokawa
8. Joy Spring /Clifford Brown
9. Feitio De Oracao /Noel Rosa
福田重男&布川俊樹 Duoアルバム第二弾!! 2011年日本が産んだピアノ&ギターデュオの傑作「Childhood‘s Dream」から6年、満を持した盟友コンビ2作目が遂に発売!
新作は、前作とは大きく雰囲気が変わった2人のコラボレーションユニットアルバムだ。リズムセクションを加えたカルテットでの5曲は、アグレッシブで激しいバンドサウンドを展開する変拍子ブルース(2)、複雑な構成のアルバムタイトル曲(3)、敬愛する盟友をイメージしたお洒落な ブラジル風ナンバー(4)、ゴキゲンなスイングナンバー(6)、ボブディランに捧げたフォークロックっぽいナンバー (7)など、実にバラエティーに富んだサウンドになっている。 そのサウンドは激しく美しくお洒落でどことなくポップでもある。
一方、前作の雰囲気を引き継いだDuo4曲では一層深化した2人のコンビネーションが 聴かれる。ジムホール&ビルエヴァンスの名作へのオマージュのジャズワルツ(1)、軽快な春のサウンド(5)、見事な2人のインタープレイが展開されるクリフォードブラウンのバップ曲(8)、そしてアルバムラストを飾る哀愁のバラッド(9)は ブラジルの歴史的作曲家の作品だ。
鉄壁のリズムセクションは福田重男トリオのレギュラーメンバーであるコモブチキイチロウ(b)、奥平真吾(ds)。 見事に福田布川のサウンドをバンドサウンドに昇華している。
アルバムタイトルは夢シリーズ第2弾。ほぼ還暦デュオながらまったく枯れていないチャレンジングな サウンドは、まさに2人の再出発宣言とも言えよう。
福田重男(ピアノ) Shigeo Fukuda
1980 年プロ・デビュー。神崎オン・ザ・ロードをかわきりにジョージ・大塚 マラカイボ、秋山一将グループ、鈴木良雄MATSURI、植松孝夫グループ、 MALTA HIT&RUN、向井滋春グループ、PARADOX等のグループでの活動のほか、 松本英彦、渡辺貞夫、日野皓正、日野元彦、山口真文、大友義雄、土岐英史、 橋本信二、道下和彦、五十嵐一生、河原秀夫、布川俊樹、セシル・モンロー、 チャリート他のミュージシャンと共演.この間に5枚のリーダーアルバムを残し、 数多くのアルバムに参加する。またロン・カーター、アル・フォスター、 ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジョー・チェンバース、 アイラ・コールマン他海外のミュージシャンともレコーディング&ライブ等で 共演する。現在は自己のトリオ(奥平真吾d)、TRIO’(市原康d、森泰人b)、 藤陵雅裕saxグループ、三木俊雄tsフロント・ページ・オーケストラ、 布川俊樹gとのDUO、数多くのボーカリストのサポート、作、編曲、スタジオ ワーク等で活動中。また1997年よりヤマハミュージックの講師として後進の 指導にあたっている。執筆 Jazz Life 連載(1989~2005)「月間スタンダード」 「スペシャル・ピアノ・アレンジ」 2014年12月、パーマネント・トリオによるニューアルバム「Memories / 福田重男トリオ」をリリース。絶賛発売中!
布川俊樹(ギター)Toshiki Nunokawa
1958年7月29日東京生まれ。 日本を代表するコンテンポラリージャズギタリスト。 中学時代にマイルス・デイヴィスを聴いてジャズに目覚める。 東京工業大学在学中から様々なコンテストで優勝し、1981年ミッキー・カーチス のサポートでプロ活動開始。85年マルタHit&Runに参加。 その後幅広い音楽活動のかたわら、VALIS(ヴァリス)を率いてデビュー作 「ヴァリス」(91年)から2003年解散までに5枚のアルバムをリリース。 その他大ヒットした「ウルトラマンジャズ」(98年)はシリーズ化して全5作、 ピーター・アースキン、マーク・ジョンソンらとのLA録音「ディパーチャー」(99年) 納浩一とのDuoRama 3作、山木秀夫を迎えたトリオアルバム「ブラッドトリオ」(04年) 初のスタンダード作品「スタンダードジャズプロジェクト」(09年)福田重男との デュオ作品「Chlldhood's Dream」(11年)、最新作は「布川俊樹SJPトリオライブ~ 天空の滝」(17年)。また教則本、映像も多数あり「ジャズ.ギターの金字塔」は ベストセラー。
2015年には最新教則本「布川俊樹のThe Standard Jazz Guitar」も発売した。 洗足学園音楽大学ジャズコース講師を2000年より務めている。