2019年年度末に思うこと「コロナ危機での音楽仕事キャンセルについて」 [日々着眼時々思案]
こんばんは。2020年3月31日、2019年度末にいまの思いをブログに記しておきます。
正直、こんな投稿でも若干勇気がいるのですが(嘆)。
ライブのキャンセルなどについて。
僕としては、3月まではできる限りお店にキャンセルの意向がない限り、ライブはやるつもりでした。ただ4月前半はリーダーライブも多く、色々考えた結果、いくつかのライブは既に中止、また残りの4月ライブもお店と相談の上、適宜どうするかを決定して行くつもりです。
まず言えること。コロナに関して東京圏は現在医療崩壊を起こす瀬戸際であるという認識。それには全く同意です。
一方で、ジャズミュージシャンの稼ぎの大半は、ほぼ日々のライブとレッスンなのではないかという認識。いまライブとレッスンはかなりキャンセル状態だから、4月の収入は(仮に後半にだいぶ復活したとしても)通常の1/3程度(あるいはそれ以下)にはなってしまうのではと想像します。
ジャズミュージシャンの支出は、まあ専業プロでやってる人は月20万(それ以下だと専業プロとしては生活は難しいでしょう。まあ共働きであるとか、独身で実家にいるとかっていうケースもあるので一概には言えませんが)~70万くらいの出費をしている層に、たいていは収まっていると思います(勘でテキトー言ってます。スターの場合にはあてはまりません)。70万支出できる人は、日々のライブだけじゃなくて印税が結構入るとか、レコーディングが多いとか、ポップスのサポートやってるとかそういう人でしょう。
こんな状態が仮に5月まで2ヶ月続くとします(その可能性はかなり高いと覚悟しています)。月30万の支出をしている人の収入が月10万になったら2ヶ月で40万の赤字。さあ、そういう収入の時に、例えば若手ジャズミュージシャンに貯金がいくらあるものなのか。自分の駆け出しの頃を考えてもゾッとします。
だからです!ミュージシャン(店も)はライブを自粛するのはもちろんよいでしょう。一方で、やむにやまれず仕事をキャンセルできない人はしょうがないと思います。貯金30万しかない人は仕事キャンセルできないでしょ?
とにかく、どちらの側だとしても(あるいは中間的な立場の方も)、一方を「許せない」とかいう感じでの発言は寂しいな(いくつかSNSなどでそういう発言は見ました)。ミュージシャン皆、悩みながら色々考えてやっていると思います。
もうこれは「コロナ戦争」。闇市があれば人は行く…。そういうことについて僕は何か言う気にはなれません。サバイバルなのですから。
とにかく、このコロナ戦争の1日でも早い終息を心から願います。
そのときは思い切り音楽をやります。
皆さま、辛い時期ですが、できる限り明るい気分で新年度を迎えてくださいね。
明日からの新年度、大変革の1年になるのではないか、と思ってます。今後ともよろしくお願いいたします。
P.S…以上の書いた意見は、5日後には全く変わっているかもしれません。今日の意見ということでブログに残した次第です。