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未曾有の夏休みにアスリートを観て考えてみた… [日々着眼時々思案]



あまりに、ブログを書いていないので、色々広告が出るようになってしまいました。久々に書きましょう(笑)。まあ、書くモチベーションがなくなってるのは、やっぱり音楽活動が少なくなっていてそのニュースがあまりないからですね。コロナ前は毎年ツアーやらイベントやら色々やってたこの季節、今年は8月半分以上休みですから。こんなことは初めてです。まあ隠居ですね(苦笑)。

 

さて、色々分断を感じる今日この頃、その最たるものの一つであるオリンピック(あとオータニさーんの試合も)、僕はかなり観ています。僕はオリンピック開催について賛成反対の意見は公に言ったことはありませんが、仮に開催反対だとしても観て興奮したり盛り上がったりすることは矛盾しないと考えています(まあ矛盾と言ってもいいんですが、その矛盾こそが人間だと思ってます)。面倒くさいからその点を細かく説明はしません。人間活動というのは複雑非合理的だ、とだけ表明しておきます。

 

音楽をやっていることも、楽器を弾くということは、アスリート要因を含みます。そういった身体の使い方を究極レベルで追求しているオリンピックアスリート達の様を観ているだけで僕は感動できます。メダルメダルで大騒ぎしますが、もう6位入賞とかだってとんでもないことだってよく思います。だって世界の6位ですよ!

 

例えば、いま柔道人口をちょっと検索してみました。

https://honichi.com/news/2019/08/30/judopopulation/#judopopulation-3

 

ブラジル200万人、フランス56万人だそうです。どっちも大雑把に国民全体では100人に1人くらい柔道やってるわけです。そんな中で世界ベスト100に入ったってとんでもない方々なわけです。ちなみに日本では20万らしい。600人に1人…。

 

仮にジャズギタリストオリンピックみたいなものがあったとします。直感ですが、間違いなく日本で100万人ジャズギターやってる人はいません。ちなみにいま調べたらクレー射撃の競技人口は12万、ジャズギターはもっと少ない予感がしてます。

 

「ジャズギター」で世界を見てみましょう。サッカー、ゴルフ、テニスetc. のようなメジャー競技と比べたら、いわゆるマイナー競技であることは間違いないところでしょう。それでもすごいギタリストあげてったら20人くらい直ぐあがります。世界20位だってとんでもないレベルです(そんな順位をつけられるジャンルじゃないし、意味のない話ってことはおいといてくださいね)。自分は世界何位だろう、なんて仮に考えたら、いかにいまオリンピックで予選出てる人たちが凄いか、ってことを痛感するわけです。

 

そんなトップアスリートの戦う様は観ているだけで勉強になるし、参考になります。フィジカル的な面では、身体の使い方、どういう動きが美しいのか、またメンタル面では、どういうきっかけで厳しい状況を乗り越えていくのか、そういったことです。

 

実は昨日、オンラインサロンに約20年前のライブ映像をあげました。かなりのアップテンポスイング。そのときに弾いていたフレーズを弾いてみようとするとそのまま弾けない。身体の使い方が違うのです。

 

これはプレイヤーのアスリート的な側面です。楽器を弾いている以上、アスリート的な面は必ずある。僕は正直シニアプレイヤーです。30代の頃とは違います。ただ、ピッチャーが速球だけで押していた若い頃とスタイルを変えて配球やコントロールで勝負、みたいなことが演奏家にもあるのです。

 

僕はバキバキ力任せに弾いていた若い頃(20代後半まで)のようなプレイはいまはできません。あの頃、弾いてたフレーズも弾けないものも多いです(オルタネイトピッキングでかなりフルピッキングに近かった)。ジョンさんに多大な影響を受けた20代の頃(正確には23~29歳)は、「弾き方を変えていった」時代だったのですが(つまり身体の使い方を変えていった)、確か20代最後の頃罹った「橈骨神経麻痺」が決定的となりました。一度握力ゼロになって全く弾けなくなって2ヶ月くらいほとんど弾けない時期がありました。その後何かが変わりました。前のような弾き方はできなくなった。

 

その後はほとんど両手には力を入れない弾き方になった。自分としては「フニャフニャ奏法」ですね。ところが面白いことに、その頃からまわりの人が僕のプレイを評価してくれることが増えました。僕が教則ものを出したりリーダーアルバムを出したり色々仕事をし始めたのがその頃からなのです。自分としては前弾けたようなことは弾けなくなってしまったのに、です。

 

面白いものです。

 

いま、思ってることは、若いときに弾けた(弾いていた)ことをそのときの身体の感覚で弾こうと思ってもダメだってことです。色々と身体の使い方(運指とかもありますね)を意識して、いまの布川爺のプレイにして行かなければってことです。

 

そんなことをアスリートの勇姿を観ながらギターを練習したりして思ったりするわけです(オリンピック観てると練習モチベーションが上がります)。

 

今夜は、オリンピックでは個人的には一番盛り上がってる「卓球女子団体決勝」。心して学びたいと思います。



 


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