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偉大なお言葉 [日々着眼時々思案]



もう暑さで脳がふにゃふにゃになりながら原稿校正三昧。9月発売目指して金字塔入稿間近です。

さて、あらゆるところで言われ尽くしているような気がしますが、タモリさんの弔辞にはワタクシも感動しました。

”すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。”

何か観てて聴いててちょっと可笑しくてそれで感動する。すごかった。

タモリさんが赤塚第一世代なら僕なんかは第二世代。小学校を少年マガジンで過ごした僕にとっては明日のジョーがマイルス、巨人の星がコルトレーン、天才バカボンはセロニアスモンクです。テレビももちろん毎回観てました(テレビは中学生くらいだったかな?)。とてもよく覚えているのは、「バカボンのパパ」が家へ忘れ物を取りに帰り、土足のまま上がってタンスとか開けたりして家の中をかき回す。それで畳に残る足跡発見。泥棒だって警察やら消防やら来て大騒ぎ。みたいなやつ。オヤジと一緒に大笑いだったなあ…。

その後、ジャズ界の人達との交遊も何か身近な感じがしたし、死んでも血吐いても酒を飲む姿勢とかを尊敬しておりました(何かチャーリーパーカーみたいな気もして来たぞ…笑)。

上のタモリさんのお言葉、僕の理想の境地であります。

ちなみに僕の座右の銘は「人間万事塞翁ヶ馬」。まあ、一般的には良い悪いは長い眼で見ればわからないのだから一喜一憂するな、みたいなことのようですが、僕の解釈はこうです。我々に降り掛かる様々な出来事に対する選択は良い悪いと一概に言えることではない、それは捉える人間、本人の心持ちによって決まる。自分の境遇が不幸と思う人は自分の選択を受け入れられない人です。他の選択だったらもっとよかったかも…、というのはあり得ない仮定、他人の芝生なのです。その選択の道に行かなかったのだから…。その道に行ったら今度は他の道がよく見えるかもしれない。人を羨む人はどの状況でもそうでしょう。

要は自らの心の持ち様。

なんて言うのをずっと思ってたわけですが、「人間万事塞翁ヶ馬」なんて甘い甘い(笑)。こんな小難しいこと言ってるようじゃ要するに何かスノッブ的なしゃらくせー奴です。

赤塚大巨匠は完全に同じ意味のことを誰にでもわかるように決めるわけです。「これでいいのだ」。最高に感動的な科白でした。それはまさにインプロヴィゼーションの極意でもあります(そうはなかなかいかんのよ。我々俗人には…笑)。

謹んでご冥福をお祈りいたします。



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Jiyou

久々に読んで感動したのだ!^^(バカボンのパパ風)

その昔、金字塔2の70ページ目、いきなりバカボンのパパ風に文言が書いてあって笑ってしまったのを思い出しました。^^

僕もバカボンのパパを目指します!^^
by Jiyou (2008-08-09 11:54) 

ぬのさん

今晩は、Jiyou君。君はなかなかバカボンパパの素質あるんじゃない(笑)?天才だしね。

そう、金字塔2はなかなか面白いんだけどね。あれのリニューアルはないかなあ…。
by ぬのさん (2008-08-10 21:33) 

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