日本経済新聞に「ジャズ渡世人」の文字が(友人内田裕之くんの記事)! [ニュース]
愛読紙日本経済新聞に「ジャズ渡世人」の文字が載った。
大学ジャズ研時代に一緒に演奏していた友人内田裕之くんが日経の文化欄交遊抄で書いてくれた記事。何て素敵な素晴らしい文章だろう。母親が生きてたら間違いなく感動して泣いてたな。ジャムセッションのことと渡世人のことを主に書いてくれたことが僕としては心より感謝だ。内田くん、どうもありがとう。持つべきものは友達だ(涙)。
文面にもあるが、彼は東工大じゃなくて東大(僕は東大のジャズ研にも学外部員として参加していた)。素晴らしいクラリネット&テナーサックスプレイヤーだった。一緒に大学時代やったコンサートは六本木ピットイン。僕は「ジョーパスそっくりさんコンテスト」優勝直後だったんで、完全コピーの「Night And Day」を無伴奏ソロで弾いた(人のバンドだったのに…苦笑)。兎にも角にも、あれを人前で弾いたのはあのときだけ。いまは全く忘れて弾けないけどね(弾ければ芸になるのになあ…)。
卒業後はあまり会わなくなった。うん十年に1回やる東大ジャズ研のOB会で会ったりするようになったのもここ15年くらいじゃないだろうか。彼は新日鉄(現日本製鉄)に勤めて、ブラジルに行ってたり、スタンフォードに留学してたり、まあ僕とは全く違う人生を送っていたわけだが、スタンフォードではスタンゲッツに教わったとか、マイケルブレッカーに会って謎な質問したとか面白い奴なのだ(いつも酔っ払ったときにそういう話をしてるからあんまり覚えてないけど)。この数年、やけにライブに来てくれるようになって会うことも多くなった。歳取ってOB会も盛んになって来たしね。驚くことに、あんな賢くて凄いビジネスマンになってるのに(現在は合同製鐵社長!)、サックスの腕前は相変わらずバッチリ!まいります。
こちらこそ楽しくセッションしましょうね!今後ともよろしくお願いいたします。ちなみに、大学時代のコンサートの後の集合写真で、内田くんと僕は後列に並んで立ってます。
2024年1月諸々 [仕事色々]
●1/10(水) 洗足学園音楽大学で最後の講義
24年間の大学最後の講義「ジャズフレージング入門」の授業でした。干支2回りやったんだなあと思うと感慨深いです。最終回は、学生提出譜面を返却。優秀な出来のソロを6つ選んで僕が弾いて見せました。その後は皆でジャムセッション。最後に少しだけ学生に向けて話をしました。今後の音楽人生についての話ね。
とりあえず自分にお疲れさま!受講学生の皆さんにはどうもありがとう!
P.S…ところでこの授業直前にとんでもないハプニングが…。何とパンツのファスナーが壊れて社会の窓全開になってしまったのです。もうマフラーしたり、立ってギター弾いたり必死の授業となりました。
布川せんせー、最後までタダでは済みません(爆)。
●1/12(金) Virtuoso赤坂
年明け最初のライブはなかなかにハードル高い気合い入ったライブでした。僕の新しいホームページを作ってくれている春口さんプロデュース企画のスペシャルセッションライブです。もう3年目に突入っていうまさに赤坂VSOP?ってか…。メンバーは福田重男(key)、織原良次(b)、奥平真吾(ds)。鉄壁の強者メンツですね。一応僕が選曲とか任されていて、今回はその前ずっと休みだったので、新たなネタを用意しました。その1曲はウェザーリポートのBlack Market。高校時代に初めて聴いてからずっとやりたかった曲。いやあ織原くんとこういう曲をやれて楽しかった!しかし、織原、奥平のリズムセクションのスイングフィールはただただ最高だな。何かリズムが「貼り付いている」ようないい感じ。そういうときはテキトーに音弾いても弾かなくてもカッチョよくなっちゃう。4分音符弾くだけでいいからね。あと福田重男のキーボードでやるライブもここしかないかも。またやるだろうから是非来てくださいね。
●1/14(日) 昼 学芸大学珈琲美学
僕の初めてのヴォーカリストの弟子、白根真理子(vo)の4年ぶりのライブでした。サポートは福田重男(p)、鳥越啓介(b)。鳥越くんとは相当久しぶり。真理ちゃん体調のこともあって、コロナ時代に全くライブやれなかった。溜まったエネルギーを思い切り出した素晴らしいライブだったと思います。おめでとう!
●1/14(金)夜 中学同級生新年会
ライブ終わって夜は東北沢に移動。毎年行われている中学同級生新年会。僕は10年ぶりくらいの参加。ビックリなのは家主の石黒君、全ての料理を作ってるんです。スゴい!こんな歳になって皆で集まってバカ話できるのも楽しいことです。ギター持ってたから酔っ払って色々弾いちゃったりもしました。最後は Let It Be大合唱。布川、ジョージのギターソロまで弾いてました。何てったってギター始めて最初にコピーしたソロですから。
●1/15(月) 洗足4年生最後のレッスン&お疲れ呑み会
今年度大学最後のレッスン、そして4年生の奏人くんは大学生活最後のレッスンでした。彼は3年生くらいから完全にシンガーソングライターになった。面白い曲書くんだよなあ。レッスンで彼の歌に合わせてギター弾いて録音したこともあった。せっかく演奏したんだから早くリリースしなさい(笑)!
夕方からは4年間の労いワイン吞み。2年生ギタリスト鈴木くんも交えて楽しい宴でした。若者、予想よりかなり呑んでボトル何本も空きました。
●1/17(水) 初詣からのキュビスム展
やっと来られました。初詣は毎年ここ、亀戸天神です。雲一つない快晴。お詣りは気分も晴れます。蕎麦食べて上野へ移動。これもずっと来たかったキュビスム展。この世界は若いときから好きで、確か20代前半で初めて観て「何かスゴくカッコイイ」って思った。だから、エッセイ「ジャズの壁を超える100のアイディア」の表紙の絵も、「キュビスムみたいな感じにして欲しい」って、妹に頼んで描いてもらったほどです。
今回の展覧会ではブラック、ピカソはもちろんだけど、ファングリスの色使いが好きだったな。心打たれる時間でした。
●1/19(金) 桜新町 Neighbor
今年初のOJP TRIOのライブでした。滑り出しから絶好調、バンマスはゴキゲンです。しかし、直人くんも関根くんももう完全にバッチリだな。この1年弱でバンドになりました。特に関根くんの目を見張る成長ぶりには爺は驚くやら嬉しいやらです。もう言うことないな。この日は関根号で送迎してもらったので、高級鮨屋で打ち上げとなりました。若者はよく食うねえ…(苦笑)。
●1/23(火) 池袋 P's Bar
久々の定仙哲也くん(g)とのDUOでした。前半まではお客さん少なかったけど後半にとんでもないことになりました。現代の東京の強者ジャズギタリストが大挙して集合、お客さんとして聴いてました。鈴木よしひさ君を中心に、ジャズギタリスト呑み会をやっていたようでそこから流れて来たわけ。いやはややりにくかったな(苦笑)。
●1/26(金)学芸大学 A Train
ここは何とも落ち着く大好きなお店です。美味しいイタリアンと音楽を堪能できる東京のジャズの隠れ家ですね。この日は昨年からやっている市原ひかり(tp,vo)とのDUO。彼女はとんでもなく素晴らしいプレイヤーですね。それにとにかく「合う」んだな。タイムやフレージング、ビックリするくらいピンと来ます。だから演奏は仮に間違えてもどうとでもなる。特に彼女のスキャットは神がかってます。バンドならともかく、DUOで彼女に合わせてコンピングするのは、僕にとって瞬発力やアイディアの訓練になります。レッスン受けてるみたい(苦笑)。まさに「よく学び、よく遊べ!」だな。またやろう!
●1/28(日) 三島でハギノリを送る音楽会
昨年 9/19に亡くなった 三島のルパン、ハギノリこと萩原徳和くんを音楽で送る会に行って来ました。彼は1999年秋に僕と知り合ってから僕の生徒となり、その後三島で沢山のジャズ系音楽家のライブをプロモートしていました。その最初のライブが僕と納浩一(b)のユニットDuoRamaでした。今回は最も彼と縁が深かった2人のミュージシャンでのライブとなりました。会では僕ら以外に4つのバンドが演奏してハギノリを追悼しました。
ハギノリは一言で言ってとにかく強力な奴、会ったら忘れないインパクトがあります。強力な酒飲みで人間好きな昭和の兄ちゃんって感じかな。その魂がおっさんになっても全く変わらなかった。詳しく書くととんでも長くなるので以前に書いた僕のブログを参考にしてください。
https://nunosan.blog.ss-blog.jp/2014-03-07
https://nunosan.blog.ss-blog.jp/2007-07-09-1
奥さまの裕子さん、お疲れさまでした。「アニキに弔辞読んで欲しい」って言われてたのが現実になっちゃったよ、全く…。
でもこんなに人が集まってよかったな。キミの稀有なぶっ飛んだ人間力の賜物。みんなMCで似たようなこと言ってたもんな。
天国ならγ-GTPも関係ないだろ。思い切り呑んだくれてくれい!
2023年12月〜24年正月布さん(備忘録) [仕事色々]
●12/2(土)成城学園前 Cafe Beulmans
前日12/1 早朝に名古屋から夜走りで怒濤の「骨折ツアー」5日間から帰還。午後、整形外科へ行ってギプス脱却のお許しを頂きました。いやあ、大変だった。腰痛にもなっちゃったし。この日は初のお店で佐藤慎一(b)とDUO。彼はアンプを使わずコントラバス生音でやるということ。僕はヤマオカD50でかなり小さい音で。店の木の鳴りがスゴく良くて気分良く演奏できました。ジムホールみたいな気分。何とも心地よいお店だな。ライブ終わってからはあまりに嬉しいことが…。慎一くんのお嬢様がわざわざ僕のところにやって来て一言。「いままで聴いたギターで一番綺麗な音だった」そうです。こりゃ、長い音楽人生でも最高クラスの褒めの言葉だな(涙)。感謝感激でした。ギターやってて良かった。
●12/3(日)渋谷タワーレコード
アラ還ジャズギタートリオイベントライブ
奇しくも同時期にアルバムをリリースした近しい関係のアラ還ギタリスト3人でイベントライブをやりました。矢堀孝一、鈴木よしひさとワタクシです。実は2人とも以前は僕の弟子だった。2人とも素晴らしいミュージシャンになったけど、彼らはこのしょーもない先輩をいつもたててくれます。ありがたいことです。
ライブは全4曲。各アルバムに収録している3人のオリジナル曲を3通りのDUOでやった後、全員でFのブルースでした。演奏後はサイン会からのワイン打ち上げ。タワーレコードの現在のCEOはジャズギターも弾くそうで(驚)、「これから日本のジャズギターを盛り上げて行きたい」ということでした(感謝)。あと、ビックリしたのはイベントをやったタワーのLP売り場。ほとんど外国人観光客で大盛況!こりゃパラレルワールドか?みたいなメチャ景気いい感じ。僕の知らない世界が展開していました。1枚30万のLPも!
●12/7(木)学芸大学 A Train
大学ジャズ研の大先輩、大口純一郎さん(p)とここでは初DUOでした。いまだに大先輩と演奏できることは最高の喜びです。ジャズ研のOB達も沢山集まってさながらOB会のような宴となりました。
●12/15(金)用賀金のツボ
打って変わって息子より若い才気溢れる女子とのDUOです。窪田ひかり(p)の「Hometown」は素晴らしい名曲。洗足音大卒業して1年目、着実に自分の音楽を展開しているようで嬉しいですね。
●12/22(金)甲府アローン
10年以上ぶりの甲府アローンは、甲府出身の若尾真利(vo)さんのライブ。サポートは福田重男(p)との40年来の盟友DUOコンビでした。客席は彼女のファンで超満員。温かい気分の楽しいライブとなりました。マスター野口さんお元気そうで何より。
●12/25(月)小岩 Back In Time
2023年の仕事納めは、”元祖”布さん道場ジャムセッション発祥の地、ホームグラウンドとも言える東京極東のライブハウスでした。これが終われば約2週間のオフに突入です。クリスマスに超満員、ありがたい限りでした。2023年もどうもありがとうございました。
●おまけ(忘年会三昧)
12/26(火)はコロナ時代の恩人、清水聡宅でボクシング者たちが集まって井上尚弥祭り!
12/28(木)は Virtuoso赤坂で、藤野ジャズキャンプ2023の講師&スタッフ打ち上げ忘年会。
●2024年元旦の御挨拶
明けましておめでとうございます。本年正月の僕はより気分も新たです。1月で24年間やって来た大学での講義授業は終了します(個人レッスンは70歳まで続ける予定)。ちょっと感慨深いですね。4月からはだいぶ時間の余裕もできることでしょう。
本年の目標は、よく遊べ、よく学べ、あまり働かないにしてみました(笑)。「よく学べ」は何か新しいことですね。ちなみにジャズ演奏は僕にとっては「遊び」かな…。「あまり働かない」っていうのは無理して仕事でスケジュールを埋めないって意味です。何か布川に御要望あればいつでもお気軽にどうぞ。
本年もよろしくお願いいたします。
●1/1(月)、2(火) 伊豆高原妹新居でお正月
そして、昨年急に引っ越した妹宅へ向かいました。SNSでの元旦の御挨拶は伊豆高原からでした。いやあ、完全に旅行ですね。温泉付きペンションに来た感じ。昼過ぎに到着していきなり宴会(ほとんどの料理は甥っ子元ちゃんシェフによるもの…驚)。元日夕方には久々にユウちゃん(シーズー)の散歩をして(かなり山歩き)帰宅したら北陸大地震のニュース。そして翌日は羽田空港事故。何とも言えない気分の正月になってしまいました。謹んでお亡くなりになった方の御冥福をお祈りいたします。そして被災者の方々へはお見舞い申し上げます。
こんなときに僕が思うことは2011年東日本大震災のときと同じです。被災していない場所の人たちは普通に生活を営んでそれぞれの持ち場でミッションをコンプリートして行く、そして可能な限りそれぞれの立場で寄付など行う。それしかないと考えます。