和田明 布川俊樹 DUOレコーディング [仕事色々]
その象徴的なユニットでのレコーディングを1/15〜17の3日間行ないました。ここ1年くらい活動を本格化して来ている若手ヴォーカリスト和田明とのDUOユニットです。普通のジャズDUOではありません。彼もギターを弾くし、気分的にはバンドのようになって来ています。
実に楽しいレコーディングだったな。いまやSNSなどでどんどん情報出す時代なので、もう収録曲とか公開しちゃいます。
このスタジオはブース1つだけ。いままで主にMIXに使っていたスタジオでバンドのレコーディングとかは無理ですが、今回はDUOなのでOKと踏みました。ギターはコンソールルームで弾いたんですけどね。レコーディング前日に僕の機材は全て運び込みました。
●1/15(火)
レコーディング初日。10時に入ります。この日はビータでやっていたジャズ曲をDUOでさっさと録っちゃうのがミッション。かなりのスピードで4曲録りました。
My Foolish Heart, For Sentimental Reasons, Day By Day, Masquerade。ギターはヤマオカD50、ハニカのナイロン弦、テイラースティール弦の3本。やっぱり数々の呑み会、じゃなくてライブで鍛えたデュオユニットだけはあるね。ホントに一発で合う。あんまりカウントとかきっちりしなくてもタイムばっちり。これは実はすごいことで、そういう相手って数えるほどしかいないんだよな。
夕方から和田明プロデュース&アレンジの変拍子の But Not For Me。これは相当作り込みの世界。まず明のアコギと僕のアコギでリズム録り。歌を入れて明はとりあえず終了。声は身体と関わってるので、あまり沢山やり過ぎるのは禁物です。僕は彼が帰った後、ギターソロ録音。愛器アーガスセミアコで録りました。このレコーディングに備えて、暮れに相当なメンテしてたんです(フレット打ち替えその他。ちなみにアーガスの写真は市川工房の市川慎一郎さんとの2ショット)。もう弾き心地は新品!
2日めは明のギターから録り始めました。ビートルズの Nowhere Man。力抜けたチルアウトなサウンド。基本彼の弾き語りに僕がソロやオブリをダビング。プロデューサー明から色々ダメ出し、じゃなくて注文が(苦笑)。ぬのさん、ガンバりました(笑)。
その次はジェームステイラー Don't Let Me Be Lonely Tonight。ライブでいつもやってた曲。テイラーアコギと明のデュオをまず録音。その後、MDギターG7で思い切りブルースなソロ!一発バッチリ。明大喜びで(笑)コンソールルームやけに盛り上がった!
そして、But Not For Meの続きがとんでもないことに。完全に明プロデュースの世界。ダビングを重ねて盛り上がる盛り上がる。完全にレコーディングならではのサウンドになりました。この曲でレコーディングの方向性が変わりましたね。
そして、17時にゲストプレイヤーがやって来ました。明が最近一緒にやってるオルガン奏者西川直人くん。僕がOBの東大ジャズ研の後輩でもあります。OB会で1回会ったかな。初日終わって思いついて急遽頼むことにしました。実は今回のアルバムには僕が作曲、明作詞の共作オリジナルが2曲あります。それが純粋DUOだともう一つな気分になっちゃったんだな。で、オルガンが思い浮かんだわけです。
実に楽しいセッションになりました。書き下ろし新曲は、その名も Journey To The New World!めちゃポップでグルーヴィーな曲です。もう1曲はシークレットにしておこうかな。いままでずっとやって来た曲に詞をつけてもらいました。
●1/17(木)
学生時代ドラマーだった明が叩くことになりました。何と……
9曲夕方には完成してもう1曲かなってことで、ラスト1曲はロックの超スタンダード。
最後だし、リラックスしたムードでやろうということで、缶ビール2本注入(笑)。コンソールルームで2人並んで Satisfaction !!
映像も撮ったんでそのうち公開しますね。
今回レコーディングして改めて思ったことは、
とにかく明と僕は絶妙のコンビだということです。センスとグルーヴがバッチリ合うんだな。2日めから作り込みみたいなレコーディングになったのもバンドっぽくて楽しかった。最近の自分がリーダーのジャズ系のレコーディングって、時間の制約もあるし、とにかくちゃんと準備して1,2日で演奏してよいテイク録れればOKみたいのばっかりになってる(少なくとも僕の場合)。だからスタジオでリアルタイムで次はどういう音を入れて行こうか?とかいう感じになることはここ10年くらいほとんどなかった。でも今回のレコーディングはそれこそ昔のVALISのときみたいにアイディアをレコーディング中に出し合って作って行ったサウンドになってます。初日がサクサク進んで余裕ができたのが良かったんだけどね。
約半分の歳の明を僕が信頼してることもあるし、彼が結構好きにやってるのを見てるのも楽しい。
今回も完全に自分たちの自主制作手作りのアルバムで、未だ発売日とか決めてませんが、多分4〜6月あたりの発売になるでしょう。2人の現在の音楽性が濃縮されている作品、楽しみにしていてくださいね。
P.S… 22時に息子(最近の記念写真…笑)が車で迎えに来て、明、原さんと布川親子でスタジオ近傍の鹿児島系飲み屋で伊佐大泉でお疲れさま祝杯。盛り上がりました。茶ぶり刺身激旨!
2018年厄年をふっ飛ばせ! [仕事色々]
2018年新年明けて早くも50日経ちました。2月後半〜3月前半の1ヶ月は半分くらいお休み。ヒマになるとSNSで雑文を書きなぐっております(苦笑)。Facebookやツイッターで色々書いてるとブログはどうしても御無沙汰になっちゃうんだなあ…(ブログはSNSと違って、いまは相互的なものじゃなくなってますからモチベーションが上がらない)。一方でブログの良さもある。後で読んでこの時期はどういうことをやっていたか、考えていたかが自分でわかりやすい(検索しやすい)ということがあります。棲み分けとしてはニュース的な記事を残して行くということでしょうか。
というわけで、本年最初のブログアップデイトです。内容はFacebookの写真をまとめただけですが…(苦笑)。
● 1/1(月)元旦の儀
節目の還暦の年(そして厄年)はかなり久しぶりに近所の枡形山に御来光を拝みに行ってまいりました。まだまだ精進は続きます。
毎年元旦は母を施設に迎えに行って実家で妹家族と過ごします。
この構図も恒例。犬 & 戌。ゆう & アイ。戌の人は明らかにヨッパライ顔ですな。
1/16(火)は朝から大学レコーディングアンサンブルの今学期最後の授業でした。否、実は今年度でレコーディングスタジオを使ったアンサンブルがなくなるので、まさに「最後のレコーディングアンサンブル」(涙)!溝の口に大学が移ってすぐだから7,8年はやった名前の通り最も気合いの入ったアンサンブルでした。1/21(日)ジャズコースライブ、31(水)飲み会打ち上げ、沢山の学生さんや先生方が観に来てくれた2/6(火)用賀金のツボライブと最後まで楽しかった。学生諸君、どうもありがとう!そして、ジャズコースライブで鈴木哲くんがインフルエンザで参加できないときに急遽トラをやってくれて、最後のライブにも遊びに来てくれた佐藤達哉センパイ(大学からの数少ない付き合いのミュージシャンです)には大感謝でした。
来年度後期はレコーディングではないですが、布川バンドアンサンブルは続きます。
本年初のジャズギター聖地でのライブ。僕にとっていま最もバンドという感じのリーダートリオが高瀬裕(b)、安藤正則(ds)とのSJPトリオ。最近はとみにサウンドがジャズロック化していて、この日もワーミーとか使いまくりで異常に盛り上がりました。アフターアワーズは店長ヤボちゃんとDUOも!
相変わらずマルタさんにはお世話になってます。何と知り合ってから今年で33年!このところ、マルタバンドで使っているギターはMDギターのNEWギター。このやたら綺麗な青い色とマルタさんの青いジャケットがたまたまなんだけど、完全にコーディネートされている感じ。ワタクシ、シャツのはだけかたが若干ロッカーみたいです(笑)。
還暦に向けて今年もパーッと行きますよ。厄年をふっ飛ばせ!
還暦記念ライブは 8/1(水)モーションブルー横浜で VALISリユニオンです!
Beat Panic
The Bottom Of The World~ Ali's Dance
2016年度末日記 (Part2) [仕事色々]
初のローガン鏡写真アップ(笑)
いい写真揃い!ちえこさん、みゆきさんに感謝。
●3/6(月)
前回同様、前橋で1泊2日レコーディング。6年前1枚めは「Childhood's Dream」。今回は60代の夢を録りたいな。スタジオの名前は何と夢スタジオ!夢溢れるレコーディングにならんことを願って。まだまだ枯れてませんぞ!
リズムセクションが入るのは僕のオリジナル3曲、福田オリジナル2曲です。
で、持ち物チェックが肝心(笑)!
財布、手帳、iPhone、iPad、PC、充電器、譜面、ローガン鏡、洗面用具、着替え、そしてギター6本。全部は弾かないと思うけど、一応対応できるようにね。そう言えば、亡き父親も毎朝「パスに財布に…」とか言ってたなあ。
2日間ガンバロー!まずは関越までの渋滞突破から。
そして高坂で朝食べてたら最高の吉報が入りました。息子、第一志望大学合格です。感動。強運の日だ!ゴジラジャズお蔵入りで厄落としできたのかな(嘆笑)。レコーディングガンバルぞ!
●3/7(火)
9曲レコーディング終了(バンド5曲、デュオ4曲)。かなり大変でした。相当バラエティーに富んだアルバムになるな。ギターは5本弾きました。今回は福田氏はシンセをかぶせたりもしてます。
僕のオリジナルは3曲。全てリズムセクション入り。大曲「Sixties' Dream」は今回のコンセプトにピッタリ!あとは福田氏に捧げた「Swingin' In The Green Heaven」とまだタイトルがないR&Bロックっぽい曲。福田氏オリジナルは4曲。5拍子のブルースがなかなか面白かったな。ジムホール&ビルエヴァンスに捧げた美しい曲もあります。リズムセクションは予想通り最高。ゆったりしててスピード感があって気持ちいいんだよなぁ。真吾くんと4ビートスイングを演奏していると、インチキな音符は弾けない気になって身が引き締まります。
●3/13(月)〜20(月)
またまたジャズ渡世人のタビの始まりです。Virtuosoレーベル第一弾CD「布川俊樹SJP TRIO LIVE~天空の滝」発売記念ツアー。もちろんメンツは高瀬裕b、安藤正則ds。今回は名古屋、岐阜、岡山、大阪、広島、松山、福山、明石でございます。
いつもの安藤号で出発。
3/13(月)名古屋ミスターケニーズ
3/14(火)岐阜アイランドカフェ。このツアーから怖面な印象の安藤くんが結構笑って叩いています。よいことです(笑)。
いつもお世話になっているMakiちゃんの写真から。
ツアー3日めの朝、岐阜のホテルでゆっくりしてます。2週間移動し続け、毎日違う町で演奏する生活、人に話すと何て大変!ってよく言われますが、実は「ジャズ渡世人」にとっては自宅にいるより楽です。朝は9時起き(ウチだとまず8時前)くらいでゆっくり寝たり、チェックインして昼寝したり、ウチにいるより睡眠が取れる。昼間の諸々仕事がなくなるから車に乗ってるだけ、今回は運転もないからホントに楽(安藤くん、ありがとー!)。やる気になったらカブ売買だってウチよりできるかも(あんまりいまやる気ないけど…笑)。
演奏はホントに刺激的で楽しい。我ながらよいトリオだと思います。
3/15(水)岡山SOHO。おおいさん、ステキな絵をどうもありがとうございました。
ビルダー山岡さんと。ルックスが完全にボクサー(笑)。
3/17(金)はお世話になりっぱなしの民江さんがゲスト。広島廿日市アイビー眼科での院内コンサートです。
3/19(日)福山での昼間は何と高瀬くんがマラソンです。
メタリカ高瀬 激走中!布川安藤組は応援です。
マラソン応援後は安藤くんはジムへ。
そして夜はお馴染み福山DUO。
3/20(月)最終日は明石ポチ。嬉しいライブレポートをStablenotesの小田千津子さんが書いてくれました。
http://page-14.com/banana/2679957
アフターアワーズセッションもありました。マスクの怪人は…?
日本四大飲み友達 明石多胡さんです(おもろいおじさんです!)そして打ち上げ。8日間のトリオツアー終了。面白かったなあ。御来場の皆さま、どうもありがとうございました。
●3/21(火)〜26(日)
この日でトリオメンツとはお別れ。角堂りえちゃんのCD発売記念ツアーに参加です。倉敷、福山、広島、高松、岡山、浜松の6本。これはリーダーじゃないんで、ちょっとリラックスした気分のツアーでした。メンバーは角堂りえp,org、若井俊也b、菅原高志dsにワタクシ。移動は菅原くんの車だったんですが、彼と若井くんのコンビのマシンガントークはほとんどお笑いコンビ。かなり移動は楽しめましたね(笑)。
そして3/25(土)彼女の本拠地岡山SOHOはすごいことになりました。
さすがホームグラウンドでのCD発売記念ライブ!
Sohoファンタジーの世界、 りえちゃんメルヘンランドへようこそ(笑)!
お疲れさまでした!
●3/27(月)
14泊15日の渡世人ツアーから新幹線で一人帰宅。ライブ御来場の皆さま、各地でお世話になったお店の方々にはこの場を借りて御礼申しあげます。どうもありがとうございました。
僕の場合、ツアーに出ると大概何かを忘れたり失くしたりします。でも今回はそれほどでもなかったな。失くしたものはイヤホン、あとローガン鏡は2個持って行って1個は踏んで破壊、1個は飲み屋に忘れました。100円だから全然痛くありません(笑)。もう失くすことは織り込み済みだから(苦笑)重要度が高いものを失くさなければいいわけです。あと、相当持ち物チェックは入念にやったにも関わらず、ギターケーブルを持って行くのを忘れた。貸して頂いた高瀬くん、りえちゃんに感謝です。
相変わらず運だけで生きてます(笑)。
今回の渡世人タビの収支、失ったものは上記のものだけ。得たものは実に多くてプライスレス、あと3kgという超ビックリな体重増加(いま生涯で最も太ってます…嘆)。またプチ断食しなきゃ。
楽しいタビでした。
●3/31(金)
年度末最後のライブは桜新町NEIGHBOR。30年以上のVALIS盟友コンビ初っつぁん(古川初穂)と息子のような歳の才気溢れる若者和田明との組み合わせは大変面白いライブとなりました。またやりたいな。明の展開力、爆発力、とにかく若さの勢いはスゴイ。ヴォイパ、トロンボーンみたいなスキャット、喋り、芸風も広い。デビューアルバムリリースでますます成長して行くんだろうな。爺もガンバろー!
P.S…でも明ちょっとデカくなり過ぎ(笑)!初っつぁんはもちろんバッチリ!久々にやってもすぐ合っちゃう間柄っていうのは嬉しいもんです。
2016年度もお世話になりました。新年度もアラ還渡世人ガンバって行きますよ。
渡世人タビの食べ物写真はこちらFBで。
http://nunosan.blog.so-net.ne.jp/2017-04-07-1
Foodbookでございます。
2016年度末日記 (Part1) [仕事色々]
新年度でございます。日本の4月は桜があることで、相当気分が変わる。リセットしてやる気になるっていう素晴らしい効果がありますね。2017年度もガンバって行きます。でも桜っていつ頃からこんなに植えられたんだろうな…。
さて、今年入ってこの新年度のアタマまでホントに忙しかった。ここまで忙しかったのはちょっと久々な感じ。正月明けて休みらしい休み(丸一日何もないとか)はまったくなかった。ようやく本日休みです。ブログにFB投稿を日記風にまとめてみました。ゴジラジャズお蔵入り以降年度末までの投稿です。
しかし、来週からドヒマ。プータローです。この落差は何なんだ(笑)。
●2/16(木)
この日は午後から福田重男氏と企画ジャズ第二弾レコーディングのリハ。実は「ウルトラマンジャズ」第4弾!よくネタがあるもんだよなあ(笑)。今回は「ウルルトラマンジャズ〜ヴォーカル&ピアノ」。RECアレンジはだいたいできたので、3月福田布川Duo第2弾の REC用の曲を書いてたら1時間くらいですぐできちゃった。久々にVALISみたいな曲です。気分いいぞ!
福田宅到着。今回は僕はギターの出番は少ないってことで、リハはポール布川となって歌とベースでした!あ、本番では歌いませんから御安心を(笑)。ちなみにこの楽器は一昨年息子の誕生日に買ったものを借りて来ました。
リハ最後の方に池上ディレクターがやって来て豪華なディナーとなりました。福田巨匠は実は優しいのであります。「布ちゃんが悲しい事があったので、お慰めに今夜は取って置き品(酒)を出しました( ??? )」ということでした。感謝であります(涙)。しかし、いい感じに呑んだな。
●2/19(日)
最高の会でした。ヴァーチュオーゾ赤坂ジャズギター倶楽部の某コアメンバーFさんのお宅で出張ジャズギターレッスン&パーティー。それはそれは素晴らしいお宅、おいしい料理とお酒でリッチな気分を味わいました。こんな仕事あっていいのか(笑)!
そして何より驚くのはこの日のギターのラインナップ。僕は1曲1本って感じで弾きましたね。夜にはお酒も進み、色々裏話やら僕が30歳の頃の秘蔵ジョンスコ師匠インタビュー&共演演奏裏ビデオなど。
翌日は一日二日酔いだったけどそれもよし(笑)。
Fさん、歓待してくれた御家族の皆さん、そしてジャズギター倶楽部の皆さん(一応お名前は伏しておきます)、本当にどうもありがとうございました。
●2/24(金)
昭和な香りのスタジオ。朝10時、レコーディングは須田晶子の歌から始まりました。彼女は洗足音大ジャズコース卒業生。こういう仕事を頼めるのは嬉しいなあ。今回の僕の仕事はアレンジとプロデュースがメインで、プレイは歌もの3曲アコギリズムギターだけ。彼女の2曲が終わって、今度は最高の若手男性ヴォーカリスト和田明が2曲。何とも若々しい歌だったな。歌が終わるとピアノトリオを見学御意見番となりました(笑)。メンバーは大塚義将 b、柴田亮 ds。もちろんピアノは福田重男巨匠であります。
レコーディングは22時くらいに終了。盟友福田重男と若手の素晴らしいメンバーでまたまた気合いの入ったよい音が録れました。
P.S…昼メシ、キムチ炒飯弁当大正解。旨し!でも謎だったのは、何故か梅干し入ってて日の丸弁当(あまり見ないで食べてて肉かと思ったら種噛んじゃった…笑)。
帰宅してレコーディングの余韻に浸っているときに、辛島文雄さんという偉大なジャズリジェンドの訃報を聞き、人の生死というものを改めて考えつつ自宅で杯を捧げることとなりました。
僕は残念ながら辛島さんと共演させて頂く機会はなかったのですが、大学時代に何度もピットインなどで見てそのエネルギーにとにかく圧倒させられました。福田氏から聴く「師匠辛やん」の話も大変面白かった(ゴルフ、麻雀とか)。
8時半に訃報が流れたということ。ピアノトリオ録音が最後のスパートに入って行く頃でした。ある曲での素晴らしいテイクに僕はやたら感動したんだけど、師匠が憑依してたのかもしれない…。
謹んで辛島文雄さんの御冥福をお祈りするとともに、ジャズを作り上げて来て頂いたことに大変感謝いたします。我々も生きている限り、先達の魂を心して受け継いで行く所存であります。
●2/25(土)
重要なミッションコンプリートの翌日、昼のレッスンを終えて夜は東工大ジャズ研OB会でした。3年前から毎年恒例、2月の土曜、必ずここに帰って来る僕の最も好きな場所です。3年前の大OB会で幹事もやったし、大口会長と僕はマストって雰囲気があるので(笑)。ワールドカップの年は4年に1度の大OB会。すでに来年のブッキングも昨日ありました(笑)。よっぽどのことがない限り、仕事より優先です(今年も申し訳ないけどライブのお誘いお断りしました)。
写真を軽く説明しましょう。
久米雅之さん(僕は大学時代の呼び方でガキオさんと呼びます)も昨日は初参加。楽しかった。ご近所さんだし、一緒にタクシーで帰りました。
堅田さん、大口さんの両重鎮に囲まれて嬉しい写真。
大口さん、新澤くん2ショットっていままであったかな?
演奏写真は小倉先輩の345をお借りして。手を挙げてる写真はなぜか脇汗っぽいけど違います。一体何だろう(汗)?
●3/1(水)
午前中は息子の高校卒業式。校歌が思いの外素敵で清々しい気分になりました。何か親バカっぽい達成感(笑)。ランチはカレー食べたくなって本厚木駅付近を検索して良さげなところを発見。来てみたら何とCabinの隣だった!このシチュエーションでの昼ビール&カレー。快楽度高し。
すぐ帰宅して翌週「福田布川Duo」RECの譜面書きと練習でした。
後編に続きます。 To Be Continued……
2017年最初のブログ [仕事色々]
2017年、あっと言う間に1月が終わってしまいました。考えてみて、本年最初のブログ。今年もよろしくお願いいたします(汗)。
とにかく忙しかったんですよ。今日は若干ゆっくりな感じなんで、Facebookに書いた1ヶ月の投稿を日記っぽくまとめてみることにしました。
●1/1(日)
明けましておめでとうございます。本日は午前中から実家でゆっくり。この1週間くらいただただ飲み食いです。ついにこの間の断食(12月にプチ断食やった)から完全リバウンド(苦笑)。チキショー、またやるぞ!
ユー&アイが元旦の御挨拶。あ、彼の名前がユウなんです。正月のお楽しみです。
●1/4(水)
一月四日でございます。今日明日は取り立てて予定ないんで仕事開始してます(毎年恒例新年会が今年はない模様)。まずは今月のスケジュールを決めたところ。自分で決める部分がかなりあるのが自由業のよいところですね。昨年末に急遽決まった1/30の企画ジャズレコーディングに向けてのアレンジを空いている日でどういうスケジューリングでやって行くかがポイントです。今日は選曲と1曲アレンジに取りかかろうかな。
昨日は木更津アウトレットに行きました。正月とか何回か行ってるけど三が日は初めて。メチャ混みだった。目的はダウンジャケット。最初に入った大好きなJOSEPHで一発で買いました。万事塞翁が馬、何事も決断力がモットーだけど新年一発めに幸先よし(笑)。その他、靴、ジャケット、パンツ、シャツなどかなりの収穫。自分への御褒美、遅れたクリスマスプレゼントってところです。
さっきは昼飯がてら近くの神社へ。写真はおNewのダウンとアッシュグレイっぽいコーデュロイのパンツ。おみくじは大吉。カレー初めは宿河原のYabin。溝ノ口でよく行ってるけど宿河原にもあることを発見したんだよね。
今年はいい年になるぞ…。気分いいから3時の引け前にカブ買っちゃった(笑)。息子もセンター試験まであと10日。ガンバレ!
●1/7(土)
ライブ初めの日。DuoRamaで本年は始まりました。静岡県駿東郡。三島のルパンこと日本四大飲み友達ハギノリがいるところです。僕を兄のように慕ってくれてる憎めない奴なんですが、色々強力な奴です(笑)。今回は写真撮りそこねちゃった。こんな写真の奴。
って違うか(笑)。以前の記事はここ。
http://nunosan.blog.so-net.ne.jp/2014-03-07
そのハギノリ。とにかく呑兵衛なんだけど、最近若干体調もよくないみたいだから正直ちょっと心配してるんだけどね(ってオレに言われたくないか…笑)。
年明けからライブは楽しく大成功!DuoRamaは最も自分のギタリストとしての力量を問われるユニット。これで始められたのはよかった。
●1/10(火)
ヴァーチュオーゾ赤坂でタイ料理新年会。FBジャズギター研究会のコアなメンバーが集まりました(2ショット写真はエジリン会長と)。シェフは鈴木都さん。タイ宮廷料理研究家ということで、その道では非常に有名な方です。
実は彼女はヤボちゃんの学習院大学音楽サークルの後輩ということでこの企画が実現したわけです。僕もうん十年前に会ってたらしい。顔見たら思い出しました。
しかし、食べたことのない異次元の味のグリーンカレーでした。宮廷料理ってこともあるのか、すべてやたら上品かつメチャ旨!また食べたいなあ。都さん、ご馳走さまでした。
最高の一夜!
●1/14(土)
今日は母の83歳の誕生日。そして息子は大学受験本番第一弾。ここ数日、母から何回か電話があって「俊樹に似ておっちょこちょいだから試験のときに名前を書き忘れないように」とか「明日は雪かもしれないから余裕を持って行くように」とか留守電に入ってたりする。苦笑いしちゃうけどありがたいことです。
昨夜のライブの時のメンバーでの会話。よしひさ君が軽いぎっくり腰になったってことで、体調の話に。彼が一番ヤング(よしひさ君本人の表現です)で50歳。残りはアラ還だからしょうがない(苦笑)。グレッグは最近急に意識失って倒れたらしいし、ミッチーやサンペイさんも皆腰痛や肩痛、腱鞘炎など痛いところだらけだ。で、どう考えても明らかに一番呑んだくれている僕が身体に痛いところが全然ない。58年間大病した事は全くなく、入院は小学校時代の盲腸炎だけ。骨折もしたことがない。これはただただラッキーな人生で母親に感謝だ。
そんな母は、脳梗塞の後遺症があって施設に入っているが、全くボケてはおらず、僕より漢字も書けるし色々なことを覚えている(笑)。来年は自分の干支だから楽しみだ、なんて言っていて実に頼もしい。僕より丁度ふた回り上の戌なんだよね。とにかく僕が絶対してはいけないことは、母より先に亡くなることだな…。
さあ、御茶ノ水G Club Tokyoのレッスンも終了。本日も銀座スイングライブ盛り上がって行きますか。写真は本日の昼飯(カレーばっか食ってますな…笑)。
盛り上がりました!
●1/15(日)
今日は自宅レッスン3人の後、駅前のガストでアレンジ宿題お仕事。一番自宅から近いコメダは10人以上並んでた。人気あるんだねえ…。月末企画ジャズレコーディング曲8曲、正月明けからアレンジ開始して半分終了。目論見より若干早い。ちと嬉しいな。この凄まじいリハモ曲は果たして何でしょう(笑)?
しかし、メチャ忙しいな。ファミレスにPC持ち込んでアレンジなんて、まるで仕事師じゃないか(笑)!大学も後期終了間近でやることだらけ。学生ライブイベント(イベンターやってます)は来週末、何か色んなメールが僕のところに舞い込んで来る。
僕は性格的には、こんなに仕事しないでダラダラ遊んでるのがいいんだけどなあ。風呂入って酒飲んでるとか(爆)。時間をムダにして非生産的なことをするのが好き(笑)。でもそれじゃあ暮らせないからね。たまにはこうやって……。
あ、ウソウソ。大して忙しくありません。「忙しい、忙しい」とか言う奴は往々にして忙しくもない、あるいは能力がない、ってビジネス本にもよく書いてあるしね(苦笑)。ホントに忙しい人、例えば納ちゃんのような偉人は「忙しい」なんて言ってるの聞いたことない。まあ、僕みたいな人がさぼりたいもんだから「忙しい」って言うんでしょう。
さて、くだらない投稿してないで、今夜は息子をねぎらってあげますか(試験第一弾終了)。
P.S…ところで、写真はアップルパイ系スイーツ。焼きリンゴ系のスイーツって最も好きなんだよな。で、コーヒーじゃなくて紅茶がお好みでございます。ガストだけど…。
●1/16(月)
ジャズライフのニュースから。あまりに優秀な元弟子との手作り感満載のアルバム発売間近です。
●1/17(火)
本日は後期「布川バンドレコーディングアンサンブル」最終回総まとめ授業。9時~16時という長丁場授業でした。学生もガンバった!
そしてまだ明るいうちから打ち上げとなりました(笑)。お世話になりっぱなしのエンジニア富さん初参加です。
●1/20(金)
毎年恒例ビルボードライブ大阪「MALTA&イレブンピース+Oneオーケストラ」MALTAの最新アルバム「Miracle Rainbow」からこの日の為にアレンジして出来上がったばかりの曲や、Jazz Up, Back Up, Dress Up,では、メンバーのアドリブソロ合戦も炸裂して盛り上がりました!MALTAの東京藝術大学の教え子達も、プロデビューしてCDも発売。大活躍した宮越悠貴(Asとフルート)、藏持智明(Tp)、松永遼(Tb)も大先輩と共に、活躍しました。ありがとうございます!
(マルタジャパン関洋子さんのFB投稿から引用)
●1/21(土)、22(日)
大学アンサンブルクラスの発表演奏イベント、ジャズコースライブでした。僕はイベントコーディネーターもやっています。日曜にはレコーディングアンサンブルで出演もしました。この学生とのアンサンブル、2/7(火)用賀金のツボライブが最終回!イベント終わってコーディネーター仲間の佐藤達哉先生、松山修先生とメチャ旨のホルモン。
●1/25(水)
某企画ジャズアレンジ取りあえず全曲終了。未だ色々迷ってるところもあるけど、もう当日でいいや。正月明けからかなりガンバったぞ。かなりキャッチーな企画なんでお楽しみに!
今日は赤坂でヤボちゃんとジャズライフインタビューでした。2/20発売ヴァーチュオーゾレーベル第一弾「布川俊樹SJPトリオライブ~天空の滝」の話、ジャズギターの聖地となったヴァーチュオーゾ赤坂の話、2人の馴れ初め(笑)など話は多岐に渡りました。2/14売りのジャズライフに載ります。
インタビュー終わって遅い昼食は蕎麦。
鉄っちゃんだった幼少の頃、砂場にトンネルを掘って電車のオモチャを通すのが快感だった(もちろんHOゲージではない…笑)。
大学を出たての頃、赤坂砂場の蕎麦を食べて、こんな美味い蕎麦があるのかと思った。20~30代の頃はよく来た。蕎麦屋で一人、ちびちび酒飲みながら蕎麦をすする爺さんに憧れたものだ。
今日10年以上ぶりに来てみた。まず、蕎麦そのものを食べる。次にワサビを蕎麦に直接絡めて軽く汁をつけて食べる。実に普通に(オーソドックス)美味い!完全に好み、鉄板だな。僕の最も好きな食のトップを争う蕎麦の基準はここで作られた気がする。
宿題もひと段落、気分のいい日だ。憧れた爺になれているのかもしれない(笑)。
●1/26(木)
ファーストアルバム「4000Blues」、ネット販売していただけるようになりました。
どうぞよろしくお願いいたします!!!(岡山のピアノ、オルガン奏者角堂りえの投稿)
http://www.catfish-records.jp/phone/product/22340
●1/30(月)
そして懸案のレコーディング日を迎えました。いやあ、長丁場レコーディング10時から10時まで。Facebookとかメールとか見る余裕全くなし(苦笑)!超難曲8曲録り終えました。いままでの企画ジャズで一番の難しさ。よく当日合わせだけでやったよ。素晴らしい仕事のメンバー一同に感謝です。堀秀彰、広瀬潤次、若井俊也、石川広行、宮木謙介というメンバーでした。洗足卒業生にこういう仕事を任せられるようになったのは嬉しいなあ。企画内容は2/14発表です(僕としてはそんなもったいつけない方がいいと思ってるんだけど色々大人の事情が…笑)。
正月明けからの宿題終わってよかった…。今月ほとんどこれしかやってなかった。次は2月の宿題始めます(苦笑)。
●1/31(火)
大きな宿題を終えて気分のいい日。そして新鮮なライブでした。小島のり子(fl)発案。彼女は東京工大ビッグバンド、ロスガラチェロスに学生の頃、出入りしてた。で、ジャズ研だった僕のこともよく見てたらしい。そして、新澤健一郎くんは僕のジャズ研10年後輩(彼はロスガラにも在籍してた)。いまは大活躍ですね。で、この東工大繋がり3人でライブをやるということになったわけです。新澤くんとは今世紀のアタマくらいにMJRっていうユニットでやたら企画ジャズを一緒にやってた。あと「帰って来たウルトラマンジャズ」のフューチャージャズヴァージョンはほとんど新澤宅で作った。でも、ライブをやるのはたぶん10年以上一緒にやってない。久々で大変楽しゅうございました。コジノリさん、サンキュー!
P.S…新澤くんとは最近ライブはまったくやってなかったけど、彼は唯一ジャズ界で思い切りカブ話ができる相手。昨日の話だと、僕よりいまは全然入り込んでるし気合いも入ってる感じ(笑)。投資話のやり取りをよくやってたから久々な感じはまったくなかったな。先輩後輩っていうのもよいもんです。
さて、1月日記終了です。すごいヴォリュームになっちゃった。投稿のカテゴリーも「仕事色々」って感じでもないな(笑)。まあいいや。
長文お読み頂いた方、どうもありがとうございました。
2016年秋のぬのさんをまとめる [仕事色々]
今年はかなり年末のスケジュールに余裕があります。つまり
ヒマ!来年の身の振り方でも考えるか(苦笑)。本稿は、9月末から現在までのFacebook投稿からリーダーライブを中心に主な仕事をまとめたものです。
●9/28(水)~30(金)
角堂りえ 1stアルバムレコーディング
何回かツアーに行ったときに岡山で共演している当地のオルガニスト、ピアニストの角堂りえさんにレコーディングを頼まれました。彼女のファーストアルバムです。何と1日で録っちゃう。ジャズレコーディングはすごいなあ。
メンバーは角堂りえ(org, p)、若井俊也(b)、菅原高志(ds)&ワタクシ。エンジニアはピアニストの細川正彦さん。レコーディング前日28日に目黒でリハでした。
ところで、今回のレコーディングは、ジャズレコーディングでは人気のスタジオ池袋のStudio Dede。時間を有効に使おうということで、東京なのに前乗り。池袋のホテルに泊まりました。超新鮮(笑)!東京2拍3連…じゃなくて2泊3日のタビであります。
29日は昼前くらいに始めて1日11曲!いやはやすげーっす(苦笑)。りえちゃん初体験でプレッシャーかかってたろうけど、見事なガンバリでした。タフだった。あと、20代前半の若井くんの骨太の素晴らしいベースに感心しました。いまの若者は上手いなあ。あと、池袋のビジネスホテルって外国人ばっかりなんだね。朝食バイキングは東京名物だらけ(笑)。
何かいい感じの絵。
●10/13(木)
布川俊樹トリオ at Virtuoso 赤坂
中村健吾(b)、デニスフレーゼ(ds)&ワタクシ
この初めての組み合わせのトリオライブ、メチャ楽しかった。中村健吾氏のライブ2回やってあまりに素晴らしい御二人だったんでブッキングしたわけです。実にディープな感じのリズムセクション。またやりたいな。何と健吾氏はライブ終了後山田パターお買い上げ!やけにパッティングに盛り上がってました(笑)。
●10/21(金)
大口純一郎ソパ・デ・アホ at ラフォーレ「阿佐ヶ谷ジャズストリート」
大口純一郎(p)、佐久間高広(b)、平井景(ds)&ワタクシ
僕は正直言って、自分が卒業した学校関係で思い入れがあるのは一つしかない。東京工業大学 2-5-1類ジャズ研学科麻雀ゼミだけである。あとは中学時代はやたら楽しかった。でも学校に特に愛着はない。
というわけで、ジャズ研学科のOB(先輩や後輩)と会うと一瞬で学生時代のアホでマニアックな感じに戻れる。最近は皆歳食って来たし、ヒマになったか寂しいかいつ死んじゃうかわからないこともあるし(爆)よく会うようになった。1年に1回OB会やらOBを中心とした企画ライブやらがここ数年行なわれている。
先輩音楽家には何と言っても大口純一郎さんがいらっしゃる。僕が音楽家活動を始めた頃はとても優しく接してくれたし、いまでも現役で活躍されている尊敬する大先輩だ。後輩には10年くらい下に新澤健一郎くんと平井景くんがいる。彼らもいまでは僕なんかよりよっぽど大活躍ってところだ。そういうのは素直に嬉しい。後輩がガンバってると励みになる。
平井君はプロになろうとか迷ってたときに、確かウチに相談しに来た。何言ったかあまり覚えてないけど、彼はよくそれをネタにする(笑)。先日、彼が2枚目のソロアルバム「Running Man」を郵送して来た。彼らしいとてもメロディーを大切にした心温まる音楽だ。手書きの手紙も入っていた。僕にはそういうところ欠けてるよなあ…。後輩ながら尊敬です。
そんな東工大OBバンドがたくさん出演するライブでした。僕は一応プロバンドということで。アホなバンドってことかな(笑)。
翌日土曜も来ちゃいました。マルタさんの倉吉コンサートが地震で中止になったからです。残念だったけどまたの機会を楽しみにしております。倉吉の方々へは心よりお見舞い申し上げます。
●10/24(月)
竹中俊二 Birthday Week Special! Super Guitar Summit at 目黒 Bluesalley Japan
竹中俊二、鬼怒無月、有田純弘、高木潤一、宮野弘紀、道下和彦、小畑和彦、増崎孝司&ワタクシ(acg)
超才人ギタリストでバースデー記念10日連続ライブ(全部違うユニットってのがすごい!)という僕には想像できない偉業に挑戦した竹ちゃん仕切りの「ギタリストてんこ盛りライブ」でした。全員アコギ。みんな色々違う音楽性で面白かったなあ。しかし楽屋でもギターの話ばっかりしてる(苦笑)。特に有田せんせーですが…。
●10/27(木)〜30(日)
吉田睦との4日間
新潟県で活動する吉田睦(以下むっちゃん)を中心としたバンド Sektの2枚目のアルバム「Black & White」発売記念ということで、4日間一緒にライブをやりました。
まず27(木)桜新町 Neighbor。今年できたとても綺麗なライブレストラン。僕と盟友はっつぁんこと古川初穂とのデュオにむっちゃんがゲストで加わる形でのライブでした。しかし、初っつぁんとは超久しぶりなデュオ。VALIS解散後は2年に1回くらいしかやってないけど、もう一発で演奏の展開、リズム、すべて合うな。やっぱり32年の付き合い。インストは Beautiful Love、彼のオリジナルワルツ(名前忘れた)、懐かしの Mad Hatter Bluesなど。そこにむっちゃんのちょい R&Bでポップなテイストが加わって盛り上がる。Georgy Porgyとか Rock With Youとか初っつぁんバッチリだったなあ…。とにかくまたVALISコンビでやろー!と誓ったのでした。
翌日 28(金)は大好きな小岩 Back In TimeでFoundでした。Foundはここ小岩の BQ records からリリースしたんですね。マスター梶川さんにはお世話になりっぱなしです。Foundのアルバムは発売後3年で無事完売、もう1枚もありません。お買い上げの皆様どうもありがとうございました。ユニットのテーマソングI Found Youは長岡Honda CarsのCMでずっと使われております。
29(土)は Sektの面々が新潟県からやって来ました。横浜 Hey Joe。Sektのバンマス阿部さんは僕にシングルモルトを教えてくれた日本三大呑み友達の一人(笑)。Sektはジャジーなポップユニットというところでしょうか。Newアルバムには僕も2曲ゲスト参加しました。
横浜ライブ終了後夜中に新潟県見附に移動です。車内はヨッパライつつ濃い話で盛り上がりました。
日曜昼は阿部さんと長岡でへぎる!
そして会場「葛巻地区ふるさとセンター」へ。まわりはこんな感じ。まさに新潟県。
開演前、Sektのギタリスト小山さんと
Sekt
ワタクシ登場。阿部さんを語る?
Found
まさにホームタウンの盛り上がり!
お疲れさまでした!
●11/1(火)
DuoRama at Virtuoso 赤坂
納浩一(b)&ワタクシ
ジャズギターの聖地にDuoRama初出演。3枚のリーダーアルバムから選りすぐってお送りいたしました。この店ではいつになく落ち着いたなかなかよいライブだったと思います。
この写真いいなあ。集中&気合いって感じ。
●11/3(木)
福田重男 布川俊樹 DUO at 関内 Jazz is
福田重男(p)&ワタクシ
今年最後の盟友とのライブです。夏ツアー以来。来年3月には2枚めレコーディングも決定。それに備えてお互いの新曲2曲もこの日は演奏しました。来年も盟友デュオ楽しく行きますぞ!
●11/6(日)楽器フェアー at 有明ビッグサイト
午前中は、シグネイチャーピックを作って頂いているダイキングコーポレーションでのデモ演奏。超ご近所さんギタリスト田辺充邦さんと初デュオでした。噂に聞いてたけど、マイク持ったら喋る喋る(笑)。あ、もちろん演奏もモダンジャズギター王道そのもので素晴らしかったです。
そして午後はDuoRama。ジャズスタンダードバイブル絡みでリットーミュージックのお仕事です。このステージ、メチャ大変だった。楽器フェアーって色々な場所で様々なジャンルの音楽が勝手に流れてるカオス状態。このとても大音量とは言えないスタンダードジャズデュオユニット(この日はバイブルに入ってるスタンダード3曲を演奏)にとっては、完全に集中力を問われる修行の場という感じでした(笑)。1コーラスめ無伴奏ギターソロで始まる A Foggy Dayはちょっとした音の間に隣から聞こえてくるメタル爆音ドラムロール。いやあ一瞬聞いちゃって間違えた。布川まだまだ未熟者であります。でも全体的にはよくやったかな…。
たまたま福井ウクレレVIP岩佐くんと遭遇。キヨシ小林さんとのレコーディング話をしたら喜んでました。元々は岩佐くんが繋いでくれた縁。
●11/15(火)
和田明 布川俊樹 DUO at 茗荷谷ガレリアカフェユウ和田明(vo)&ワタクシ
まさに才能溢れる素晴らしい若者、和田明。とにかく楽しいデュオだった。タイムはバッチリ合うし、展開は色々自由だし、何より声がいい。また是非やりたいな。
ところで、彼の最近の引っ越し先がウチから結構近いので行き帰り僕の車で四方山話に盛り上がりました(笑)。
以下はガレリアカフェユウさんのライブレポートです。
http://i-would-be.dreamlog.jp/archives/9414758.html
あと今年も1ヶ月ちょい。ガンバって行こう!
暑さ寒さも彼岸まで [仕事色々]
こんにちは。前回ブログアップデイトから約1ヶ月。かなり忙しくしていていつの間にか秋に突入です。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、台風やら秋雨前線やらでやっぱり涼しくなりましたね。
さて、FB記事をまとめてこの1ヶ月を日記っぽく書いてみました。
● 8/31〜9/2 akiko 高岡、富山プチツアー
akiko(vo)、布川俊樹(g)、高瀬裕(b)
数週間前に急に決まったプチツアーでした。高瀬号で行くんで、akikoさんとは自宅前で「初めまして」。こんなことができるのもジャズの良さですね。
初日高岡までの道のりもよかったな。中央高速を塩尻で降りて飛騨路を抜けるルート。最高のドライブ日和でした。お昼は唐沢そば集落。移動中のBGMは後部座席でのまさかのakikoさんウクレレ弾き語り!何か自由人っていうか面白い人だな。最高!
初日高岡楽しく終了。素晴らしいパフォーマーですね。大変インスパイアされました。
富山ライブ終了。短いけど楽しい2日間でした。akikoさん面白かったなあ。高校生の頃はパンクだったそうです(驚)。その魂が残るアーティストだったと感じました。ちなみに高瀬くんと彼女はよく一緒に海遊びとかするそうで、翌日は能登半島に潜りに行ったそうです。お祭り好きで、越中八尾おわら風の盆も見たそうな。
僕は9/2がライブだったんで残念ながら遊びには参加できず、1人初北陸新幹線車内。座席が広いし空いてて楽ちんでしたね。この日が僕にとって今年の夏の最後。ジャズ渡世人にまたまた新たな縁ができた大変楽しい富山県2日間のプチツアーでした。akikoさんの素晴らしいアーティスト魂にインスパイアされましたね。歯に衣着せぬ物言いもメチャ面白い(笑)。
● 9/6 山口友生とのDuoライブ、9/9レコーディング
いつもの池袋P's Barでの友生ちゃんとのデュオライブ、期せずして高校ジャズ研同窓会になってしまいました。僕以外は全員1年後輩の世代です。ちなみに友生ちゃんは、高校生時代「やまろ」と呼ばれていました。その呼び方も懐かしかったな。
そしてその3日後、アラ還オヤジギタリスト共演レコーディングなのでありました。友生ちゃんは高校ジャズ研の1年後輩、つまり最も古くからの付き合いの音楽家です。こうやってレコーディングできたのは嬉しかったな。彼のオリジナル2曲とIt Could Happen To Youをレコーディング。どれがアルバムに入るかはできてのお楽しみってところ。僕は3時間くらいだったけど、彼は1日中でアルバム1枚分録った!大変だったろうなあ。ちなみに、僕より忘れ物がヒドいと思われるやたら賢い後輩は、レコーディングでウクレレを録音するのを忘れたということでした(笑)。
● 9/14 The Blood Jam at 渋谷 Last Waltz
布川俊樹(Gt)、納浩一(B)、村田陽一(Tb)、小池修(Sax)、山木秀夫(Ds)
半月くらい前から最も楽しみにしていたライブでした。ファーストコールのミュージシャン(僕以外…苦笑)勢揃い!元々はしおさいの石原さん、納ちゃんと3人で飲み会やってたときに出たアイディアがライブに実現したのでした。「The Blood Trio」で演奏していた曲を2管で数曲、納ちゃんは書き下ろし新曲2曲用意しました。やってみてまさにBloodなライブでした。かなり70年代初頭のマイルスバンドみたいなかなりカオスなジャズロックサウンド。いやあ、弾きまくったなあ。とにかく全員炸裂!みんな若い(特に山木センパイ。あのエナジーが全てをOKにしちゃう…笑)!是非またやりたいところです。
山木さん命名のバンド名、唐変木…。次は新曲持って行こう!
● 9/19 Malta Birthday Live at 銀座スイング
毎年恒例マルタさんバースデイライブです。僕より9歳上だから67か…相変わらずパワフル、お元気で何より、めでたいです。最初に彼の仕事のオーディション受けたのは1985年(VALIS始めた年でもある)。ってことは26と35だったんだねえ。長い付き合いになりました。当日はマルタさんの藝大教え子たち勢揃いで超賑やか!
● 9/20 DuoRama at 桜新町 Neighbor
布川俊樹(Gt)、納浩一(B)
台風16号関東接近で、ほとんどお客さん来ないだろうなあと危惧していたら…、ありがたいことにかなり来て頂きました。ただただ感謝です。この日は久々にDuoRamaの1,2枚めからのオリジナルを中心にお送りしました。スタンダード出すとセールスはいいんだけど、オリジナルもいいんですよ(苦笑)。特に僕は2枚め好きなんだけどなあ…。
● 9/22 飯能五十嵐酒造コンサート
小島のり子(Fl)、布川俊樹(Gt)
これはともかくメチャ楽しいライブでした。僕は初体験、何とお酒の蔵での演奏!コジノリさんはもう日本酒とジャズを合体させている酒の女神のようなお方。彼女のおかげですね(笑)。ライブは弦楽四重奏とジャズの2部構成でした。アンコールでは Tea For Twoで共演も。ホントは Sake For Allがよかったかな(笑)。ちなみに五十嵐酒造さんは天覧山で有名な蔵元。10種類近くは頂きました。激ウマ!
子供の頃、西武池袋線富士見台に住んでいた僕は遠足でよく飯能に来ました。1年生のときに確か天覧山登ってます。懐かしい!
何とタンクの上部を客席にしちゃった!
デュオ!
弦カルとコラボ。
お疲れさまでした。左は杜氏の小林清司さん、右は五十嵐酒造社長さん。
というわけで、ホロ酔い気分で気分よく帰ったのでした。来年もやりたいなあ。コジノリさんよろしくお願いいたします(笑)。
さて、最後におまけ。ちょっと書きましたが、埼玉県飯能は僕にとってとても懐かしい町です。小学校が大泉学園だった僕は、毎年飯能での遠足がありました。父親がハイキングが好きだったから何かと西武線の山の方に連れて行ってもらったこともあります。
というわけで、今回は仕事の2時間くらい前に到着。日高市高麗川在住のジャズ研先輩石田さん(赤坂ヴァーチュオーゾやレザールではよく会うんですけどね)のお宅にお邪魔してお昼ごはんを頂いて、その後、近くの名所を案内して頂きました。
「暑さ寒さも彼岸まで」ということで、まさに旬、彼岸花、曼珠沙華の名所、巾着田に行ってまいりました。その絵模様をアップいたしますね。
石田センパイと。お世話になりました。
高麗川
楽しゅうございました。
2016年初絵日記 [仕事色々]
高校で講演会「人間万事塞翁が馬〜人生はフレキシブルに展開する」 [仕事色々]
人生はフレキシブルに思いもかけぬ展開して行く。言い方によっては、脱線挫折の連続かもしれない。でも逆に言えば、色々な方向性へ予期せず進むこと、それこそがチャレンジになる。予定外のことを嫌がらないで、積極的に楽しんで行くことで、人生の幅は拡がって行って大きくなります。また、いまやっていて無意味と思えるようなことも、後でそれがどう役立つかだってわからない。人生には何が起こるかわからないんです。
例えば、二者択一の何か迷う局面があったとします。人生には重要な分岐点が何回か訪れます。そのときは当然悩んだり、考えますよね。当たり前のことです。でもね、よーく考えたらとにかく決断してあとはぶれないことが大切。2つの選択肢があるときに、どちらの道を選択するのが自分にとってよいかどうかは、基本的にはわかりようがないから、というのが僕の考え方です。どうしてもわからないときは極端に言えばサイコロ投げて決めてもいい!
A, B2つの道があったとして、仮にAの道を選択したとする。それで、その後に「自分は不幸だ」とか「あのときああしておけば」「Bの道にすればよかった」とかよく人間は後悔しますよね。でもこれはね、その分岐点でちゃんと考えて決断したことであれば、後悔すべきものではないのです。なぜならもしBの道に行ったとしても幸福だったとは限らないからです。ひょっとしたらより不幸だったかもしれません。後悔する人はどちらの道へ進んでも後悔するものです。
もっと進めて言えば、どちらが不幸か幸福かって比較自体成り立たないんです。例えば僕が就職した方がよかったか、音楽家になった方がよかったか?ってのはわかりようがないんです。Aの道を選択した途端にBの道は選択しなかったわけだからBの道のことはわかりようがないし、仮にBの道に入れば、その人はBの道に入った精神性を持つ、要するに同じ人間の心の状態ではないと思うからです。だから「後悔する」っていうのは、基本的に「いまの自分に劣等意識を持つ、何か別の状態を羨む」ってことと同義なのです。要するに他人の芝生でわかりようがない。金持ちで聡明、才能もあり、ルックスも良い、誰からみても羨まれるような人だって、人に言えない苦しみを抱えている場合だって多々あるということです。
要するに、自分の行為に潔くなる、そういう心を持つ、それが僕にとっての「人間万事塞翁が馬」であり、それが僕の人間としての目標です。
僕はそういう風に「人間万事塞翁が馬」を捉えています。人生、何がよかったか悪かったかはわからない。もっと積極的に進めて、自分の人生をよいものとしてフレキシブルに受け入れる姿勢。それが、人を羨んだりねたんだりしない人間性を作り出す、未来は確定しているのでなくて、作り出して行くものだ、敗北だって失敗だってトータルに考えれば、その人の人生を作って行くんです。
というようなことを、アドリブ3割増しくらいにして喋りました。僕のエッセイ「ジャズの壁を超える100のアイディア」でも書いた内容ではあるんですが…。
講演終えてアンケート読んで、非常によい反響が多くてホッとしました。
やっぱり、ギター演奏から始めたのがよかった。「ギター演奏に引き込まれた」「美しかった」とかいう感想がたくさんあって嬉しかったな。
ギター使った高校物理実験授業(?…笑)もかなり受けました。ギターのピックアップは電磁誘導右ネジだ!とか、波動の基本方程式、そこから導き出される弦の長さと振動数の関係の説明。そこから整数で分割するポイントでハーモニクスが鳴る!そしてそれを利用して音階を作ったのは、あの「三平方の定理」のピタゴラス!!とか言ったら生徒目を丸くしてました。
ちなみに高校物理を講演前に復習したんですけどね(笑)。
これは、弦のハーモニクスポイントの話をしてるとこ。
そして、もう一つは何と言っても「人間万事塞翁が馬」の解釈。ちょうど古典の授業でやったばかりだったっていうことで、すんなり生徒たちにも入って行ったんでしょう。部活と受験とか、恋と勉強とか悩むお年頃ですからねえ(笑)。
この日の仕事は達成感ありました。帰宅して頂いた花束を肴に美味しいお酒を頂きました。
P.S…写真のワンダーコアスマートは今回の話とは全く関係ありません(シルバーウィークに購入してハマっております…苦笑)。
ジャズの壁を超える100のアイディア (jazz guitar book Presents)
- 作者: 布川俊樹
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: 単行本